ACT.14
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今日はもう休みなさい。というバッシュのいつもの過保護っぷりにしぶしぶ頷いたアルフィナはその場を離れ、酔いを冷ましてから休もうと、1人集団をあとにする。
集落の入り口、川の岸と岸を繋ぐ橋の上で風にあたる。
『ふぅ…』
まさかたった一口のお酒であんなにふらふらになるとは…
『酒は飲んでも飲まれるな、てこういうことだったのね…』
たった一口でなんとも情けない話だ。
遠くで聞こえる賑わいを思いながら、1人でいるアーシェはどうしているだろうと考えた。
友好のこと、受け入れるだろうか。あんなに帝国に復讐復讐と口にしていた彼女のことだ。正直、この提案は受け入れ難いだろう。
『だからって私じゃ頼りにならないしなぁ』
自分で言っておいて失笑する。
一体自分には何が出来るのだろう。
もし戦争なんて始まればこうして旅することもなくなる。
ヴァンやパンネロとももう一緒には居られないだろう。
もちろんバルフレアとも…。
『─あれ…?』
…今、私寂しいって思った──?
バルフレアやフランとももう会えなくなると考えたら不思議と胸が苦しくなった。
もしや、と思った。
もしかして私、彼のこと……、
『好き…、なのかな─』
その言葉に胸にストンと何かが落ちる気がした。
そうなのだ。
バルフレアが笑ってくれたり、ヴァンやパンネロとじゃれているとこ見て羨ましく思うのも、きっと彼に惹かれいるからだ。
『そっか…。私バルフレアのこと、好きなんだ…』
お酒のせいなのかわからないが再び頬が火照る。
『でも、ダメだよね。彼と私じゃ生き方が違うもの…。』
自分はいずれダルマスカの騎士となる身。バッシュと共にアーシェを支え、ダルマスカを守る軍人となるのだ。
その反対、バルフレアは空賊だ。
自由を愛し、束縛を嫌う。
今こうして共に旅をしている方が不思議なくらいだ。
彼のことが好きなのだと自覚した瞬間、なぜかいてもたってもいられなくなり、気づけば足は再びあの騒がしい中へと進んでいた。