ACT.11
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『ーーーーーーっ!!』
「──…!」
「どうしたの」
突然立ち止まるバルフレアにフランが聞いた。「いや…」、と何でもないように返すバルフレアだったが、フランはどこか様子が変だと思った。
「……。」
…今…、あいつの声が聞こえたような…
バルフレアはもう一度来た道を振り返ったのだった。
──…、
──キィィーーー…ン…
『ああ゙!!ああぁあー!!』
「ギース様!拒絶反応が出ています!停止の命令を!!」
拘束する鎖を引き千切ってしまいそうなほど、暴れる。
体が反り返る程に叫ぶアルフィナ。明らかに破魔石との拒絶反応が見られたのにギースは止めなかった。
『ああっ!く…っ!!
あぁあ゙ああああ!!!』
「続けろ」
「ギース様!」
喉が張り裂ける程に泣き叫んでも、ギースは容赦なく実験を続けさせた。むしろ苦痛に涙を流し悲鳴を上げるアルフィナを見て楽しんでいるようにも見える。
実験が続く中、突然暁の断片に異変が起きた…。
「これは…っ、ギース様!破魔石に異常な数値が…っ」
「間違いなく神授の破魔石です!…しかしこの数値は…っ」
やがて暁の断片は自ら発光を始め、辺りに存在する微量のミストをだけでなく、リヴァイアサンのサブ動力炉のエネルギーまで吸収し始めのだ。
突然起きた破魔石の暴走。…それはまるで…
『あ゙っ!!ああー!ああああ!!!』
──キィィイーーー…ン…
「…まるで娘の感情に反応しているようだ…っ。
止めろ!早く止めんか!」
「やっています!ですが…っ」
「サブ動力炉強制排出失敗!ダメだメインもやられる!」
暴走は止まること知らず、次々とリヴァイアサンの機能を停止させていった。グロセアエンジンをショートさせたあと、今度はメイン動力まで吸収し始めたのである。メインが落ちればリヴァイアサンは文字通り“海のもくず”も当然だ。
『ああああああ!』
…身体が、熱い…っ!!
頭が真っ白になる。
暴走したミストはその威力でアルフィナを繋いでいた鎖を破壊し、支えをなくした体は床へと膝を着き、両手でなんとか体制を維持した。
「複合破壊…!」
「爆発します!退艦許可を!」
しかしギースはそれを許さない。
「バカを言うな!無能は我が第8艦隊にはいらぬ!
降りたければ軍服を脱いで裸で飛び降りろ!」
「しかし…っ」
部下が異議を唱えようとした瞬間──
「へ?」
──…、
──ドォォ……ン
「なんだ!?今のっ」
「知るかよ!いいから走れっ」
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