ACT.10
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するとアルフィナは一歩下がると、アーシェの前に跪き頭を下げる。驚いたヴァンやパンネロが「アルっ」、と声を上げる。
そんな2人を余所にアルフィナは顔を上げてアーシェと視線を交わす。そっと両手を上げてアーシェの手から召喚石を受け取った。
アルフィナの手に渡った召喚石は砕け散り、中の紋章が彼女の左の手の甲から手首にかけて刻まれ…やがて何もなかったように消えていった。
アルフィナは紋章が刻まれた手の甲をしばらく見つめると、今度はディフェンダーを鞘から抜き、剣先を自分に向けたまま持ち手をアーシェに差し出した。
受け取ったアーシェは剣先をアルフィナの右肩、左肩、と触れる。
「我が王家に代々仕えしヴェスパニアの者よ。その生涯を私(ワタクシ)と共に闘うとここに誓い、その嘘偽りなき心を我に差し出せ。
─汝に、騎士アルフィナ・エル・ヴェスパニアの名を与える。」
皆がその“誓い”という名の儀式に魅入っていた。
高潔なるダルマスカの騎士の誓い。それは生涯絶える事のない──、
『有り難き幸せ…。
麗しき我が主となる姫よ。正統なるダルマスカの後継者よ。采配をふるい、我らの祖国の再建を。
高潔なるダルマスカに永劫の繁栄を。私は、恩義を忘れず、屈辱も忘れず。刃を以て友を助け、刃を以て敵を葬る。
悪しき我らが敵に裁きの光を。
─ここに、言葉に代えて誓いとします…。』
永遠に切れる事のない…、
主従の誓い──。
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