第41話
夢小説設定
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アルがエドを探しに外へ出たあと、サヤはウィンリーがいるキッチンへ行った。
シナモンを効かせた美味しそうなアップルパイの匂いがする。
『いい匂い。』
「焼きたてよ。熱いから気を付けてね」
いただきます。とフォークを指す。
サクッとした食感とリンゴの甘酸っぱい風味がなんともいえない。このアップルパイのレシピはヒューズさんの奥さんのグレイシアさんから教わったものだそう。
エドが前に言ってた殺人的美味さのアップルパイという言葉も今なら頷ける。
「ウィンリー、兄さん呼んできたよ。」
「あ、サヤお前なに先に食ってんだよ。」
『美味しいよ。』
「まだあるわよ。ったく子供なんだから。」
そう言いつつウィンリーは嬉しそう。
席に座った2人にも焼きたてのアップルパイをふるまった。
「そういえば3人共デン見なかった?」
『デン?』
ウィンリーが言った。
先に食べ終わったサヤが流し台に皿を置いてから振り返る。
「今日は天気も良いし、久しぶりにシャンプーしようと思ったのに、朝からぜんぜん見つかんないのよ。」
「シャンプーされるって感づいたんじゃねぇの?」
「ははっ。川遊びは好きなのにねデン。」
『どこかで隠れてるのかもね。見つけたらシャンプーしておくわ。』
「ありがとう。お願いするわ。」
探してくる、と言ってサヤはデンを探しに外へ出る。まさかこの後、予想だにしなかった出来事が起きるなんてこの時は思ってもいなかった…。
その頃、1人のイシュヴァール人が汽車に揺られ、リゼンブールの駅に到着する――。
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