第38話
夢小説設定
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《――まずは2人…、》
「あッ、があぁあ…っ!」
息が出来ない。身体が痺れるような感覚に襲われる。
エドとイズミが今にも賢者の石にされようとしていた。
するとまたあのレーザー砲のような攻撃がホムンクルス目掛けて放たれる。
『させるかー!』
《む…、》
サヤの一撃で気が反れたのか、2人を襲っていた身体の痺れが消えた。
「―ぶはぁあ!」
「撃てーっ!」
《…!》
その声と当時に弾丸の雨がホムンクルスに降り注いだ。
その隙に満身創痍のエドとイズミをブリッグズの兵士達がサヤのもとへ避難させる。
「連れてきたぞっ」
『ありがとうっ、2人の傷を術で塞ぎます。持ち場に戻って。』
「おうっ」
「サヤっ」
先ほどの激しい攻撃を受けたのだろう。2人とも怪我が酷かった。
大きめの錬成陣を作り、バチィと錬成反応の光が起きればあっという間に傷が塞がる。
初めて見る彼女の錬丹術にイズミは少し驚いた様子だった。
「すごい…、今のは錬金術かい。」
『いいえ。私はシンから来た錬丹術師です。』
「錬丹術…、とにかくありがとうっ」
「サンキュっ」
『うん。エドまだ戦えるか』
その問いに当たり前だ、とエドは答える。
2人を治療している間もマスタング大佐やアームストロング少佐の錬金術で、ランファンやダリウス、ジェルソの物理攻撃でホムンクルスをじわじわと追いつめていく。
「反撃のスキを与えるな!奴に賢者の石を使わせ続けろ!」
「削れ削れ!」
《無駄だ。人間如きで私に指一本触れるとこは出来ん。》
『―だったらっ!』
背後からサヤが襲い掛かる。
やつの顔面に一撃を入れようと拳を繰り出す。
バキィッと当たる感覚がしたのでよしっと思ったのもつかの間。
《―いい所に来たな、[#dn=4#]。ちょうど賢者の石が欲しかったとこだ。貰い受けるぞ。》
『…っ、ぐぅ…っ』
顔面に当てた拳が顔にのめり込むように吸収され身動きが取れなくなった。
引き下がれない。すると言葉通り賢者の石がやつに吸収されていく。
まるで全身の血液が吸い取られていくようだ。
苦悶の顔をするサヤ。…が、
『…っ、エドいまだ!』
《――!》
「おらぁあー!」
サヤの合図で背後からエドがホムンクルスに襲い掛かる。
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