第37話
夢小説設定
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『少将の事はエルリック兄弟から聞いています。そこであなたの人柄を見込んでお願いがあります。』
「…言ってみろ。」
初めて少将と言葉を交わす。
だがサヤは彼女の事を不思議と他人のようには思えなかった。…自分と似ている点がいくつかあるように思えたからだろうか…。
アームストロング少将がどのような人物かはエドやアルからすこし教えてくれた。
一言でいえば肉食獣のような人だと聞いたときはどう反応すればよいのか迷ったが。
いざ会ってみればたしかに兄弟の言いたかったことが少しわかった気がした。
『どうか彼を…スカーを保護してください。あなたにしか頼めない。重症なんです。傷は錬丹術で塞いではいますが医者にちゃんと見せてほしいんです。』
「貴様、マイルズが言っていたもう1人の錬丹術使いか。」
『私の事、聞いていたんですか?』
「あぁ。…いいだろう。だがこれは貸しだ。必ず私のところへ返しに来い。いいな?」
『…わかりました。必ず返しに行きます。』
その言葉に少将はふっと笑った。
最後にもう一度スカーを見る。今にも倒れそうな彼だがなんとか踏ん張ってこちらを見ていた。
心配そうに見つめるので安心させようと笑って見せる。
そしてアームストロング少佐の錬成した台に乗り込み、まだ戦っているであろう地上を目指す。
これが最後の戦いだ――…。
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第38話