第35話
夢小説設定
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真の中心に手をつき、激しい錬成反応の光が地下を覆いつくし、黒い球体が生まれる。
それは徐々に大きくなり地下だけでなく上の階にいるホークアイ中尉達、さらにその上にいるスカーや大総統、やがて中央市街まで膨らみ視界を暗くする。
そのなかで力がぶつかり合い、抑えきれないエネルギーが放出していた。
《素晴らしいエネルギーだ!この私が抑えるだけで精一杯ではないか!この力をもってして、この惑星の扉を開ける!》
神よ
我が魂に応えよ
もう貴様に縛られ続ける私ではない
地に引きずり降ろし
我が身の一部としてくれよう
その瞬間、
地上にあるすべての気配が消えた――…。
人も、動物も、虫も。
この場にいる人たちを除いて…。
ドクン、ドクン――…。
「な…」
「何があった?みんな無事なのか?…やけに静かだ…。」
目が見えないマスタング大佐がみんなに問いかける。
「静…ッ、皆賢者の石になっちまったのか!?」
『そうだ…。』
――…!!。
バっと声の方へ振り返る。
それは聞き慣れた“声”で。
『神を我が内に捉え続けるために莫大なエネルギーが必要なのだ。この国の人間にはそのエネルギーになってもらった。』
「……ッ」
視界を覆う粉塵が次第に晴れていく…。
『今や神も人もすべて私の中だ。』
「やりやがったな…、」
特徴的な漆黒の髪が揺れる。
コツ…、コツ…。
巻き起こる粉塵の中から現れたのは…、
『あぁ…、成功だ…。協力を感謝するよ諸君』
サヤ――…。
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第36話