第35話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
まっくらだ…
『ここは…』
どこ…?
ひたすら闇に、たった1人。
右も左もわからない。
じわじわと不安が押し寄せる。
私は一体どうなったんだろう?
ラースは“お父様”が呼んでいる、といっていたけど。
最後に見たスカーの顔を思い出す。
心配してくれてるだろうか。
ラースを倒して、といった言葉がつたわっているといいけど。
「メイッ!」
「アル!メイを助けに行け!」
「でも…っ」
「こいつの相手は俺1人で十分だ!」
「わかった!」
『!――…。エド…、アル…、』
マスタング大佐もいる…。あの女性は誰だろう…。
「ノーモーションで錬成とはやっかいだね!」
『戦ってる…。もしかして人柱…。』
エド達が“お父様”と戦う様子が曇りガラスのような視界を通して途切れ途切れに見える。
そこは、近いようで遠い。
『…行かなきゃ…、私も…。』
決着を付けなくては。
『でもどうすれば…』
すぐそこで戦っているのにたどり着けない。
手も足も動くのに前に進まない。
みんなのところに行けない…っ
『どうして…っ』
時は来た――…。
ドクン――…ッ
大地が揺れる。
まるで心臓が鼓動するように。
まるで…生きているかのように――…。
奴は問う。
地球を一つの生命体と考えたことがあるか。
否、生命体というよりシステムというべきか。
お前たち人間ひとりの情報量など、とるに足りない膨大な宇宙の情報を記憶するシステム。
その扉を開けたら一体どれほどの力を手にいれられるか考えたことがあるか。
《その扉を、人柱諸君を使い今、ここで開く!》
「へぇ。そこが中心かい。」
《―…!》
「“そこ”を俺によこしな親父殿!」
「グリード!」
不意に現れたグリードが“お父様”に一撃をくらわす。
しかしもはや物理攻撃など無力に等しい。
形状を変え、“奴”は遠く離れたサヤがいる場所へと瞬時に移動してみせる。
《来ると思っていたよ我が息子グリード。…だが残念。真の中心はここだ。》
「…―!」
.