第35話
夢小説設定
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「そんな簡単に…っ、あいつが…!」
死んでたまるか。
そんなはずない。
…認められなかった。
ほんの少し前まで一緒に闘ってたのに。
《無駄だ…。そろそろ時間だな》
ドオォ…!
「今度はなんだっ」
その音ともに、再び天井に穴が開く。
そこから降りてきたのはメイだった。
「メイ!」
「エドワードさン!」
《私の家に穴を開けよって…》
「アルフォンス様モ!アルフォンス様?」
「アルのやつ、まだ起きないんだ…っ」
「そんナ!…、あ!あそこにいるのハ…ッ」
エドの元へ駆け寄るメイ。
起きないアルと“お父様”の後ろ側にいるサヤに気づいた。
「姉様!サヤ姉様ー!」
《無駄だと言っている。》
「どういう事ですカ!あなた…姿は変わってますガ、不老不死の親玉さんですネ!」
《おまえはここには必要のない人間だ。消えろ。》
すっとメイが構える。
少し手が震えていた。
「エドワードさン、あれは私がもらいまス!エドワードさンはあちらの小さい方をお任せしまスっ」
「小さい方って…」
視線を横に向けると、“小さい方”と言われたプライドがこちらを睨んでいた。
「ぶはぁ!」
「…アル!?」
「兄さん!?よかった戻れた!」
意識がなかったアルフォンスが突然意識を取り戻した。
意識を失う前と状況が一変していて、すこし混乱しているが正常のように見える。
「…て、ここ…、!」
《…、!》
“お父様”はアルが意識を取り戻したことに、待ってましたと言わんばかりに目を大きく見開く。
《5人、そろった――…。》
「…、大佐…目が…っ」
「さっき“強制的に扉を開けた”っていってたよな…。」
「扉を開けた…てまさか人体錬成!?」
状況を把握出来ていないアルは大佐が視力を奪われたことを知らない。
だが、おかしな話でもある。
強制的にでもそんな荒業が使えるのなら、最初からそうすればよかったのではないだろうか。
そこでエドは一つの仮説を思いつく。
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