第34話
夢小説設定
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《1、2、3、4人か…。1人足りんな…》
なにが起こったのかまったくわからない。
気が付けばいつかの場所に来ていた。…いや連れてこられたというべきか。
中央の奥深く、最深部。
《ん…、“器”もまだ来ていないな…》
「……っ!」
エドは声が出なかった。
目の前にいるはまさしく怪物。
全身真っ黒の目玉が無数に体中あちこち。
そしてその体に埋まっているホーエンハイム。
いや、捕まっているという方が正しいのか…。
《あと1人は今作っているところか…》
「ホーエンハイム!?」
「エドワードか…、アルフォンスまで捕まったのか。おやイズミさんも。こんな情けない姿ですまないね」
「いやいやいや。これどうなってんのよ」
怪物に飲み込まれ、かろうじて顔は出ているホーエンハイム。
《ホーエンハイムの中の賢者の石を吸収してやろうと思ったのだがうまくいかなくてな。とりあえずこうして大人しくしてもらっている。》
「つーか…、真っ黒いお前は何者なんだよ。」
さも知り合いかのように話すが、まったく見慣れない目の前の“怪物”。
「俺の分身…、ホムンクルス達に“お父様”と呼ばれていた奴だよ」
「は!?あのヒゲ!?」
ずいぶんイメージチェンジしたようだ。
面影ひとつない。
「サヤはいない、ようだな…」
「あいつがどうかしたのかっ」
「いないならいい。どうやら自分で呪縛を解いたようだな」
「なんの話だよ!」
《余計な事はしゃべるなホーエンハイム。大人しくしていろ。歓迎するぞ、人柱諸君――…。》
「……っ」
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