第33話
夢小説設定
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その質問にその場の空気が一気に変わった。
焔を扱うはずの彼の空気がまるで冷たい冷気を纏うように感じた。
となりにいるホークアイ中尉も思わず辛そうに目を閉じる。
「…マリア・ロスだよ。」
マスタング大佐の質問にエンヴィーは白を切ろうとする。
「違う。彼女ではなかった。」
「は!じゃあ無実の女を生きたまま焼き殺したんだ!」
やるねぇ!ひどいねぇ!となぜか1人楽しそうなエンヴィー。
これにはちゃんと裏があり、犯人だと思われいたマリア・ロスは本当は無実でリンがマスタング大佐と交渉してシンに亡命させ、存命である。
犯人はほかにいると確信しマスタング大佐はこれまで探し続けてきたのだ。
ぺらぺらしゃべるエンヴィーをうるさいぞバカと一蹴し、黙らせる。
「貴様らホムンクルス側にこの質問をするのもいいかげん飽きてきた。さっさと真実だけを教えろこのバカ。」
「……。くっくっく…、」
あはは!と不気味な笑い声をするエンヴィー。
真実を1人知るサヤは拳を握りしめる。
「おめでとう、マスタング大佐…」
「…っ」
やっとたどり着いたって訳だ…――。
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