第32話
夢小説設定
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『エド、何か言おうとした?』
「気にすんな、ただの嫉妬だ。」
『?』
ダリウスに口を塞がれ聞き取れないエドの声にサヤは首を傾げた。
「案外スカーのやつもまんざらでもなさそうだよなっ」
「うんうん。」
大人なダリウス達とは違い、
1人納得できず、ずんずん先を歩くエドを先頭に道を進んでいくと行き止まりに突き当たった。
正確には大きな扉らしきものの前で。
「でけー扉…、か?」
「なんか嫌な空気だな…」
重々しい雰囲気を纏う大扉。
扉にはなにか描かれている。
これは、錬金術の理論の一部?のようなものだろうか。
その傍でなにか鎧のようなものが落ちていた。
『これって…』
「たぶんバリー・ザ・チョッパー…だっけ。ここでやられたんだな…」
『!…バリー、あの時のか…、』
ホムンクルス、ラストが放った”餌”だ。
本体の体が朽ち果てて異臭を放っていた。
ここに放置されてもう長いのだろう。
「…てことは、この奥が怪しいな、」
『エド、気を付けて。』
大扉の隙間を覗くエド。
気合で開けようとするが扉はピクリとも動かず。
が、彼の念が通じたかどうかは定かではないが、ギギギ…と扉が独りでに動き出す。
「あっ、開い…た…、?」
『!、エド下がれ!』
なにか来る!
ぎゃあぁあぁあぁ
「!?」
突如大群で押し寄せてきたのは、一つ目の白い肌をした人形のような生き物。
10や20どころではない。
『くっ…!』
とっさにくないを打ち付けて五芒星の錬成陣を作り、そこから鋭利な棘が錬成され、白い人形を串刺しにする。
「サンキュ、」
『なんだこれは…』
命拾いしたエドがすかさず臨戦態勢をとる。
スカー、ダリウス達も次々と倒していく。
だが…
「…!?」
『あぶないっ』
人体破壊したやつが首を皮一枚でぶら下げながらもスカーに嚙みつこうとした。
サヤが蹴りを食らわしぶら下げている首を吹き飛ばした。
「すまん」
『うんっ』
「こいつら…、さては人形に魂乗せてやがるなっ」
「アルフォンスみたいなもんかっ」
『そうかっ、さっきのはこいつらに魂を乗せた時の声だったんだっ』
噛みつこうとする人形兵の目玉にくないを投げつける。
倒し損ねた人形兵がエド達が入ってきた扉に向かっていく。
『まずい!捌ききれないっ!外へ出てくっ』
「エドっ」
「おう!」
ジェルソが固まる唾液で動きを封じ、そのすきにエドが錬成で入口を完全に塞ぐ。
「わるいな。出口塞いじまった」
『問題ない。』
「気にすんな。お前がやらなきゃ俺が出口ぶっ壊してた。」
「だな。こんなやつら表に出すわけにはいかん。」
「てめーに賛同されるとなんかハラ立つな…」
『こんなときまでなに言ってんの。』
いやそうな顔をするエドに静かにつっこむ。
奥の扉からぞろぞろと人形兵が途切れることなく現れる。
『しかしこれは…』
一体どれだけの数の人形を作ったのだろうか。
なかなか…。
気が遠くなりそうだ。
「ヒゲ野郎をぶっ飛ばすにはこれを突破しなきゃならないのかよ…
きっついなぁ!」
気合を入れ直して一気にエド達が人形兵に向かって畳みかける。
そのころ、奥深くではホーエンハイムが”お父様”と再会していた。
「なぁ、フラスコの中の小人よ…。」
「……。」
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