17話
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一瞬の出来事だった。
「こ、殺したのか!?」
ぐったりとして動かなくなったサヤを見てマルコーは焦り出す。
「…眠らせただけだ。この娘には以前怪我を看てもらった恩がある。だが今回だけだ。見逃すのは…、」
そう言いサヤの上から退いたスカーはもう一度マルコーを見下ろした。
「今度こそ全て話せ。貴様らがイシュヴァールで何をしたかっ」
そこから始まる。
“イシュヴァール殲滅戦”
スカーという復讐の鬼が生まれたのも、多くの人の人生を狂わせたのも、殲滅戦に関わった人はみな深い傷を負うことになったのだ…。
………。
スカーがマルコーから全て聞き終えた時、表しようのない怒りや憎しみがマルコーに向けられる。
「…我らイシュヴァール人は、同胞の命を使った賢者の石によって殺されたのか…。」
「………。」
マルコーは何も言わない。
それは無言の肯定。
ふつふつと湧き上がるスカーの怒りがマルコーを襲う。
「貴様ら!我らの同胞に身内殺しをさせたのか!!」
マルコーの襟元を掴み、力いっぱい締め上げる。
「楽に死ねると思うなよ…!」
「わかっている…っ、私に償えることなら何でもする!人柱と言われた私が死ぬことで奴らの計画が少しでも遅延させられるならそうしよう…っ」
『そんな事をしても無駄だ…、マルコーさん。』
「「…!」」
いつ目覚めたのか、横たわったままサヤはマルコーに言う。
スカーは締めていたマルコーの襟元を離すと、行き場のない怒りを部屋の壁にぶつけていた。
「サヤちゃん…、体はなんともないのかねっ」
『平気。…マルコーさんが死んでも人柱候補は他にもいるんだ。奴らの計画になんの支障もない。』
マルコーの心配をよそに、サヤはたんたんと話す。気休めに縛られていた両手をそのままに起き上がる。
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「こ、殺したのか!?」
ぐったりとして動かなくなったサヤを見てマルコーは焦り出す。
「…眠らせただけだ。この娘には以前怪我を看てもらった恩がある。だが今回だけだ。見逃すのは…、」
そう言いサヤの上から退いたスカーはもう一度マルコーを見下ろした。
「今度こそ全て話せ。貴様らがイシュヴァールで何をしたかっ」
そこから始まる。
“イシュヴァール殲滅戦”
スカーという復讐の鬼が生まれたのも、多くの人の人生を狂わせたのも、殲滅戦に関わった人はみな深い傷を負うことになったのだ…。
………。
スカーがマルコーから全て聞き終えた時、表しようのない怒りや憎しみがマルコーに向けられる。
「…我らイシュヴァール人は、同胞の命を使った賢者の石によって殺されたのか…。」
「………。」
マルコーは何も言わない。
それは無言の肯定。
ふつふつと湧き上がるスカーの怒りがマルコーを襲う。
「貴様ら!我らの同胞に身内殺しをさせたのか!!」
マルコーの襟元を掴み、力いっぱい締め上げる。
「楽に死ねると思うなよ…!」
「わかっている…っ、私に償えることなら何でもする!人柱と言われた私が死ぬことで奴らの計画が少しでも遅延させられるならそうしよう…っ」
『そんな事をしても無駄だ…、マルコーさん。』
「「…!」」
いつ目覚めたのか、横たわったままサヤはマルコーに言う。
スカーは締めていたマルコーの襟元を離すと、行き場のない怒りを部屋の壁にぶつけていた。
「サヤちゃん…、体はなんともないのかねっ」
『平気。…マルコーさんが死んでも人柱候補は他にもいるんだ。奴らの計画になんの支障もない。』
マルコーの心配をよそに、サヤはたんたんと話す。気休めに縛られていた両手をそのままに起き上がる。
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