16話
夢小説設定
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スカーと一戦交えている時、不意にお父様がスカーの背後に現れた。
咄嗟にスカーはお父様の頭を狙って人体破壊をするが、顔色一つ変えず。
『お父様!』
「うーむ。本当に発動している。人体破壊…、いや分解か」
「……!」
一瞬だった。
お父様の鋭い視線に危機を感じたスカー。すかさず身を引いたが、あと少し間に合わず同じ人体破壊を右腕に食らう。
だが、あと少しでもほんの少しでも遅れていれば間違いなく彼の腕は無くなっていたであろう。
お父様がなんの素振りも見せずに同じ分解の錬金術を発動させたのでスカーも逃げるのに反応が遅れたのだ。
『(スカー…!)』
…私はこんな時まで…、
「スカーさン!…、…う!」
「いただきまーす!…ぐえっ」
よそ見をしたメイをグラトニーが襲い、さらにそれをアルが助ける。
メイを抱えてアルはスカー達が入ってきた勝手口から逃走をはかった。
しかし、その先は合成獣の大群が待ち構えてて。
「多すぎだろ、これ…」
スカーもお父様の相手をするのは部が悪いと感じたのか、一瞬サヤの方を見たがそのまま何も言わずにアルの後を追うように勝手口から逃げていく。
「奴は俺が追う!来いグラトニー!」
『……。』
スカーを追おうとしたが、エンヴィーに止められ仕方なくその場に留まったサヤ。
後ろではエドとグリードがまだ戦っていた。
「リンに体返せ!」
「できねぇ相談だ!」
肉弾戦の応酬。
あのグリードに対しエドも一歩も引かず。
エドってあんなに強かったのか…。実際に戦っている場面は見たことがなかった気がする。
「おめーの国は…、ランファンはどーすんだ!」
「……!」
繰り出した拳がグリードの右頬に当たる。
硬化して、攻撃を無効にしていたのに“ランファン”という単語でグリードに一瞬のスキが出来たのだ。
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