16話
夢小説設定
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フザけた雰囲気が一転、“お父様”がスカーの正体を見抜く。
「順わぬ民か。たしか破壊の錬金術でことあるごとに我らを邪魔してきた奴だな」
『どうしますか、』
「かまわん、排除しろ」
お父様の一声でサヤはクナイを構える。
「バカめ!この状況に飛び込んで来るとは!片付けろグラトニー!奴は今、術を使うことが出来ない!」
意気揚々とグラトニーに命令するエンヴィー。
だがこの時自分達は油断していた。
奴らが錬金術を使えなければ自分達が圧倒的に有利だと思い込んでいたからだ。
しかし…、
――バチィ!!
「――!?」
その音はまさしく錬金術。
スカーに突っ込んでいったグラトニーは錬金術によって腕をちぎられたのだ。
『術が発動している…?』
どういうことだ…?
「許せませン…、乙女心を踏みにじった罪は重いですヨ!…天誅!!」
メイが遠くのガレキに向かって5つ、自分の足元に5つの小さなクナイをさして五茫星の錬成陣を作る。
やはりこちらも発動し、拘束されているエド達ごと、エンヴィーを錬成した拳が襲う。
「うそ!」
「なんで使える!?」
エンヴィーの拘束が解けたエドとアル。チャンスとばかりに自分達も錬成しようするがやはり術が発動せず。
お父様が少し前に術封じをしたのだろう。それから一向に錬金術が使えなくなったようだ。
やっぱり発動しない錬金術にエドとアルはひたすらエンヴィーから逃げるだけ。
「やっぱ発動しない!!」
「なんでだー!!」
しかしなんで、はエンヴィーも同じらしく。
「何故おまえら、ここで錬金術が使える!?」
術封じをしたことをこの2人は知らないのだ。それゆえ、なんでと言われてもそんなことは知るはずもなく。
「どうなってんのいったい!?」
「わかんねぇ!わかんねぇけど…」
混乱するアル。しかし状況打開のチャンスとふんだエドはスカーに向かって言った。
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