16話
夢小説設定
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「サヤ姉様!私でス!チャン家のメイでス!お忘れですカ!?」
少女ことメイ・チャンは必死にそう叫んだ。しかしサヤはじっと彼女を見つめるだけ。表情を変えずに。
『メイ…、』
「やはり生きてらしたんですネ!」
「待て」
「…どうして!」
メイがサヤの元へ駆け寄ろうとしたが、サヤのメイに対する態度に異変を感じたスカーがそれを止めた。
「よく見ろ。ホムンクルス側と居るということはおそらく敵だ。」
「そんナ!」
「おまけにどれもこれも人ではないようだ。」
スカーの目にアルフォンス、そしてグラトニーが視界に入る。
グルではないか、と考えているとよく見ればアルフォンスの隣にもう一人見覚えのある奴がいるのに気づく。
「鋼の錬金術師」
「え!?どこでス!エドワード様はどコ!?」
『(エドワード様…?)』
なぜエドが様呼ばわりされているのかはさておきだ。
あれだ、とスカーは指を指すがメイの視界になかなか入らず。
「どこにもいないじゃないですカ!」
「だからアレだと言っている。あの“小柄”なのが鋼の錬金術師だ」
………。
「乙女の純情を弄んだわねこの飯粒男ーーー!!」
「なんだとこの飯粒女!!」
「兄さんあの娘になにしたんだよ!?」
「なんもしてねぇ!!」
この状況をわかっているのだろうか。
茶番を繰り広げるエド達にさすがに突っ込む人はなく。
乙女の理想を壊され、かなりショックを受けるメイとそれを心配するスカー。
しかし一体どういう経緯があってこの少女とスカーが行動を共にしているのだろうか。疑問が浮かぶ。
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