15話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
シンが憎い。
私を裏切ったリン・ヤオが憎い。
その気持ちが揺らいだ事はない。
ただ、その目的を果たすためには多くの犠牲が伴う。そんなこと最初からわかりきっていたのに…。
ちゃんと理解しきれていなかったというのか…
『…少し、疲れたな…』
肉体的というより、精神的に…。
通路の壁に、ゆっくりともたれて天を仰ぐ。
あぁ、なんでかな
こんな時に限ってあの人の顔が浮かぶ
『…、スカー…』
今、無性にあなたに会いたい…。
彼ならどうするのだろう。
否、彼ならどうするか、ではない。
自分で考えなくては。
サヤが1人、不気味な通路歩いていた時、遠くから微かだが音が響いてきた。
この方角はおそらく“お父様”のいるあの部屋だ。
『なんだ…?』
なにかあったのか…?
気になって急いで向かった。
そこには信じられない出来事が起きていた。
『…どういうことだ…、』
目の前で、“お父様”とグラトニーと変身して巨大化したエンヴィー。
そしてエドとアル、そしてリンがいた。
「サヤか…」
「サヤ!?なんでお前がここに!?」
『お父様、一体これはどういう状況なのですか、』
頭が追いつかない。
何故、この中央の最下層にエド達がいるのだ。
しかし逆を言えばエド達も思った事。この場にサヤがいる事が理解出来ずにいた。
「気を付けロ、エド。サヤも…奴らの仲間、ホムンクルスだ!」
『リン…、やはり私に殺されたいんだな…』
「うそ、だろ…?」
サヤが、ホムンクルス…?
.