14話
夢小説設定
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「こいつはダメだ。信用出来ない。ドクターを逃がしかねないからな」
『……。好きにすれば。』
エンヴィーにそう言われて一時間近くが経つ。
ラースに要員、もといドクター・マルコーを迎えに行けと言われたのだが、サヤにはマルコーに関して前科がある。
その為、ドクターを逃がしかねないと思ったエンヴィーがグラトニーを連れて行ってしまったのだ。
『(また賢者の石を作らせるのだろうか…。あんな優しい人に…)』
以前、エド達と会った時の事を思い出す。マルコーさんは罪滅ぼしなんて言えたものではないが、せめての償いとして田舎町で医者として町の人々を助けていた。
罪悪感を感じていた時、サヤはふと気づく。
『(私…“お父様”や奴らのやろうとしている事に否定的になってきている…。)』
…このままじゃ…いけない…。
決意が鈍る…。
この頃からだっただろうか。
サヤのシン国への復讐の意志が鈍り、迷い始めたのは。
私の心、どうか惑わされないで。復讐を果たすと誓い悪魔に魂を売った。
どうか私の心を揺さぶらないで…。
迷わないで…。
迷わせないで…―――。
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第15話