14話
夢小説設定
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『こいつとエンヴィーでは相性が悪い。私に任せてグラトニーのところへ』
「ちっ、偉そーに。ヘマしたらしょーちしないからな」
戦えなかったことを不満そうにエンヴィーがグラトニーの元へ向かう姿を横目で確認したあと、サヤは黒装束へと意識を集中させる。
『試すような真似はよせ。全力でかかってこい』
「……。」
黒装束は何も喋らない。警戒してるのか。
じっとこちらを注視している。
『…どの道お前では私には勝てない。』
「…貴様からは普通の人間の気配しかしなイ。一体何者ダ。あんなやつと一緒にいたのダ。お前も普通ではないのだろウ。」
普通じゃない。
その考えは間違いではない。
ホムンクルスのエンヴィーと共に居たのを見たのだ。私の気配もエンヴィーと同じものを感じるのが当たり前のはずだが、あいにく私はエンヴィーとは少し違う。
『言いたい事はよくわかった。だが、今私が何者なのかはお前には必要のないことだ。自分の身を守らなければお前は死ぬだけだぞ。…“ランファン”。』
「……!何故私の名ヲ…っ」
その問いに答える前にサヤは黒装束へと攻撃する。
袖に隠し持っていた細い針の様なものを数本、狙って投げつける。
なんなく避けた黒装束の足元にそれは刺さる。
『私が誰か当ててみろ!お前ならわかるはずだ!』
「なにヲ…!」
黒装束との距離を一気に詰めて、右足で蹴りをくりだす。
屈んでかわされるも、回した右足を軸にさらに左足で蹴り上げる。
防戦一方の黒装束と攻撃一辺倒のサヤの二人の戦い方はどこか似ていた。
「く…!」
『はぁあ!』
錬丹術の陣を使い、遠隔操作で錬成した突起で黒装束を襲う。
錬丹術の発動に黒装束は仮面越しに驚きを見せた。
「これは…錬丹術カ!」
まさカ…!
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