13話
夢小説設定
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ラストのデートの様子を見たあと手持ち無沙汰になったサヤはホテルに戻ってきた。
結局昨日はホテル取ったのに帰らなかったなぁ、シャワー浴びたいなどと思いながらフロントで鍵をもらい、階段上がって部屋のドアを開けたその時…、
ドタバタ!…ガチャ!
「ウィンリィか!?」
『うわっ!』
毎回何故か隣の部屋になるエルリック兄弟が突然部屋から飛び出てきたのだ。
驚いて思わず声も出る。
というかアル壁壊すな。ヒビ入ってる。
『な、なに!?』
「サヤ、か…」
「おかえりサヤ」
何故かエドにがっかりされたが、アルはちゃんとおかえりと言ってくれた。
三者三様なリアクションに驚きつつも、なんとか返事を返すことが出来た。
『た、ただいま、?ウィンリィがどうかしたのか?』
「…あいつ部屋出たっきり戻って来ねぇんだ」
『ウィンリィが?それっていつ?』
「多分今朝。」
今はもう夕方近くになる。
多分と曖昧なのはエド達も昨日今日といろいろあったらしく、夜にホテルを出て戻らなかったらしい。
で、今朝戻ってきたのだがその時すでにウィンリィは部屋にはいなかったそうだ。入れ違いにならぬよう、ずっとホテルで待っているのだが一向に帰って来る気配がない。
すると廊下で話すエド、アルとサヤの下へホテルのスタッフがこちらに来るのが見えた。
「エ、エルリック様」
「なに?」
「フロントにお電話が」
そう言われロビーへと降りていったエドとアル。
サヤは2人を見送った後、自分の部屋へと入っていく。
ウィンリィ無事だといいけど。
そういえばあれから私もグレイシアさんとエリシアに会いに行ってないなぁ。
…いや、いまさら会えるはずもないか。
私がヒューズさんを見殺しにしたようなものなのだから…。
二人に会ってどんな言葉をかければいいのかさえわからない。
恨まれていたって不思議じゃない。
そう思った時、胸の奥がズキンと痛みを訴える。
胸が苦しい…。
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