13話
夢小説設定
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「そっちの情報網からはなにも何も聞き出せてないの?」
とエンヴィー。
「ぜんぜん」
『情報網って?』
お手上げかのように首をすくめるラスト。
サヤ1人が話についていけず。
「天然なのかやり手なのか…。いまいちつかみどころが無いわね」
『…?』
「今日あたりまた情報収集してみるわ。行くわよグラトニー」
そう言われグラトニーは餌付けの最中の合成獣のエサを放り出してラストに付いていく。
「こらグラトニー。散らかして行くなよ、もー」
文句を零すエンヴィーだが、不意に何か思いついたのか突然黙るとラストにもう一つ手を打っとく気ない?と提案を持ち出したのだった。
「…何かあるの?」
振り返るラストに気味の悪い笑みを浮かべるエンヴィーの姿が目に映った。
うるさい狗にはエサを与えてあげなくちゃね……。
―――…。
マスタング大佐のことはエンヴィーに任せた。
サヤはというと、ラストが情報網とやらに情報をもらいに行ったらしいので様子を見に行った……。
『(まぁ嬉しそうな顔しちゃって…)』
その情報網というのはジャン・ハボック少尉のことだった。
マスタング大佐が中央へ移動になった際、ともに信頼のおける部下数名の内の一人だ。
そんな彼が今、世間で言うデートというやつをお楽しみ中。おしゃれなカフェのテラスで話をする二人は傍から見ても美男美女カップルそのもの。
どうやって情報とやらを聞き出しているのか尋ねると「大人の話よ」、と言って結局ラストにはぐらかされたがそういうことだったのかと一人納得。
ハボック少尉には東方司令部で何度か会ったが、確かに仕事とプライベートは分ける人だと思う。あれじゃ時間の無駄かもしれないな。
そんなことを思いながらサヤは静かにその場から姿を消したのだった。
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