12話
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「昔、シン国で反逆罪で流刑にされた人がいてネ。もし生きていれば16歳…かナ。クセルクセスでは調べ物と、その人の情報がなにか掴めたらと思ったんダ。」
「へぇ。反逆罪ねぇ」
「流刑って国を追い出されたの?その人」
凶悪な顔がエドとアルの脳裏に浮かび上がる。
「そうなんダ。実際は無実の人なんだけド、皇帝陛下を暗殺しようとした濡れ衣を着せられたんダ。…はめられたんだヨ。その一族もろともその人も処刑されるはずだったんだガ、たった12歳という幼さから流刑という形になったんダ。」
「後継者争いってやつか」
「お国柄、だね。で、リンはその流刑にされた人が生きてるかもしれないから探しに来たの?」
アルの質問にリンは頷いた。
「そウ。…もし心当たりがあるなら教えて欲しいんだけド。名前は サヤ・マオっていうんダ。」
「サヤ、ねぇ」
「サヤ、かぁ」
ふーん、と初耳が如くの表情を作る2人の頭には無愛想に、なんだ。とこちらを向く黒髪の少女が浮かんでいた。
いやいや、そんなはずはない。と己に言い聞かせるエドとアル。
そんな2人にリンはもう1つ探し物があると言い出した。
「…賢者の石。」
「「……。」」
その単語に2人の動きが一瞬ぎこちなくなる。
リンはそれを見逃さなかった…。
「すっごく欲しいんだけド、知らないかナ?」
「…そんなもん、手に入れてどうするっ」
エドの問いにリンの人当たり良さげな笑顔が消えた。
「不老不死の法を手に入れる!」
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第13話