12話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~エドワードside~
「へぇ、シンから来たのか」
「そウ!」
ダブリスにいたエド達は、そこからほど近いラッシュバレーで1人修行するウィンリィの元へ訪れていた。
機械鎧を派手に壊したエド。お決まりのウィンリィからのスパナの鉄槌を食らった後、時間をつぶしてこいと店を追い出された矢先、行き倒れと遭遇したのだ。
食事をたらふく食べ終わった元・行き倒れこと、リン・ヤオと名乗る少年はなんとはるばる東の大国、シンから来たと話す。
「東の大国シン!?」
「へー!こんな遠いところまでもの好きな!」
感心するアルとエドにリンはここまでの道のり過酷さを語る。
「あの大砂漠には参ったねェ。鉄道ルートが砂に埋まって使えなくなってたからサ。馬とラクダを乗り継いデ、クセルクセス遺跡を中継するルートでやっとこの国に入れたのサ」
アメストリスとシンとの間にある大砂漠。1週間はかかるとかかからないとか。なにせそれぐらい距離がある広大な砂漠地帯だ。
クセルクセス遺跡はその大砂漠の中間地点にあるため、行商人達の休憩場所となっている大都市の遺跡である。
「大回りしてでも海路を使えば楽だっただろうに」
「ウン。それはそうだけど…、クセルクセス遺跡を見ておきたかったかラ」
エドの提案にそうしなかった理由を語るリンの表情はとても意味深げだった。
「クセルクセス?あそこ何も無いって聞いたけど」
「うん。大昔に一夜で滅んだ、なんて伝説があるだけだよ」
観光か?と尋ねるエド。
しかしリンは首を横に振り、NOと答えた。
「ちょっと調べ物。あと人探しも兼ねテ。この国には錬金術について調べに来たのと、ある人を探しニ」
「人探し?」
「錬金術はともかく、わざわざシンから人探しなんて…」
錬金術とはアメストリスでは科学技術に特化しているため、シンには無い知識なのだ。
リンはその錬金術というのを調べに来た、と言う。
.