11話
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〇月✖日・晴れ
セントラルに来て一週間が過ぎた。
相変わらずヒューズさんを監視する日々。
時々、いつもの国家錬金術師として仕事の依頼で指名手配犯の逮捕。
もうこの国に来て、5年目。
私ももうすぐ17歳か…。
まだシンに居た時間の方がはるかに長いはずなのに、思い出せることが少なくなってきた。
それとも私自身が忘れたいのだろうか…。
シンにいた時のことを。
『アイザック・マクドゥーガル…?』
「そ。通常“氷結のアイザック”」
『氷結…』
中央司令部の最深部
司令部の中に数ある階層を行き来するためのエレベーター。
その内の一つがここ、地下の最深部に通じている。それを知っているのは関係のあるごく一部の人のみ。
薄暗く、声が不気味に響き渡る。
相変わらずここの気配には慣れなくて気分が悪い。
だだっ広い空間に巨大な鉄パイプがいくつも並ぶ暗闇の中、エンヴィーに呼び出されたサヤがそこにいた。
「最近、この中央でヤツの目撃情報がある。」
『なんでまた急に…』
呼び出されて来てみれば急ぎアイザック・マクドゥーガルを始末しろとの命令だった。
「ヤツは元国家錬金術師さ。イシュヴァール殲滅戦に参加した1人。その後、国家資格を返上し、さらに反対制派に属したんだ。」
『反対制派?』
「軍のやり方が気に入らない反対派ってやつ。オレ達がやろうとしていることにヤツは気づいて、ラースを狙っている。だから大至急捕獲もしくは、始末しろ。」
『…わかった。氷結、ということは水系の錬成に長けているのか』
「詳しいことは知んないけど、ヤツに殺された人間はみな凍結死か蒸発してるって報告だぜ。気をつけなよ。」
『……。』
沸騰から凍結まで自由自在ということか。
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