10話
夢小説設定
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『マース・ヒューズ…、』
「たしか軍法会議所勤務らしいぜ」
『そう…』
ヒューズさんが…、
エンヴィーがいろいろと喋っているが、ヒューズ中佐を監視しろという命令からの先の会話が一つも覚えられなかった。
『(ヒューズさん…)』
お節介な人だから、きっとエド達に協力しようとしてるんだ。
そのせいで命を狙われるハメに。
…なんとかしなければ。
「ちょっと聞いてんの」
『……。』
「おい、サヤ!」
『…!、な、なんだ』
「ったく、ほら着いたぜ。軍法会議所」
そう言われて、窓の外を見るとあまり来たことのない軍法会議所が目前に見えた。
『…あぁ、ありがとう。』
「じゃあな。今度はしっかり仕事しろよー。ラストも怒ってたぜ」
『ラスト?』
「おまえ、マルコー見つけたのに報告しなかっただろ」
『…!どうしてそれを…っ』
くくっとエンヴィーが笑う。
「おまえが最近仕事サボるから信用ならねーって鋼のおチビさんつけてたんだと。」
『……。』
「まぁ、安心しな。今回は黙っててやるよ。マルコーにも町一つ人質にして脅してあるから簡単に逃げたりしないだろうし。」
『エンヴィー…。』
車から降りたサヤに、窓越しにエンヴィーが手を振る。
じゃあな、といって車を走らせその場から去った。
まさかマルコーさんのこと知られているとは。
まるで頭を鈍器で殴られたみたいな衝撃的な気分で思考がうまく機能してくれない。
町一つ人質にして脅してあるから
『マルコーさん…。』
ごめんなさい、
大丈夫かな…。
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