08話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
日付が変わり翌日。約束通り再びスラムへと向かおうとサヤが宿泊しているホテルで目を覚ます。
が……、
『うわ、もうこんな時間…』
昼前どころか、とっくに過ぎもう太陽が地平線に沈む寸前であった。
なんだかんだで昨日の疲れが引きずったのかもしれない。
『とりあえずスラムに行こう。スカーの具合も気になる。』
念のため解熱剤と鎮痛剤も持っていこう。などと考えている自分にはっと気づく。
『何やってるんだ私は…』
床にうずくまる。
すでに今更ではあるのだが。
そこまでして何故スカーの怪我を気にするのだろう。もはや自分でもわからなくなってきたサヤなのであった。
再びスラム街。
『リック』
「?あ、姉ちゃん!」
案の定遅かったな!というお小言をいただきスカーの容態を訪ねた。
「おっちゃんならさっきいったら寝てた!でももう大丈夫みたい」
『そうか。ならよかった』
「サヤ姉ちゃん会ってかないのか?」
『うん…。あの人にとって私は敵も同然だ。下手に会うわけにもいかない。ここの人たちにも迷惑が掛かるだろう』
さすがにあの重症で襲ってくるなんてことはないだろうが、大人しくはしてくれないだろう。
ここの住民達にも心配や迷惑はかけたくはない。
そう思うとやはり直接スカーに会うのは躊躇してしまう。
「今はぐっすり眠っておる。様子だけでも見ていってやってはくれんかの」
「じっちゃ」
『おじいさん…。わかった。ちょうど包帯も変えたいと思ってたんだ』
その言葉にリックは嬉しそうに、にかっ!と笑った。
.