29話
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スラムで一戦があった日から遡ること約1週間前。
リオール
カンカン、コンコン
リオールで今日も復興の音が街に響き渡る。
「あー今日もよく働いた」
「おっさんとこでメシ食ってこう」
今日も復興の手伝いをしてひと汗かいたジェルソとザンパノ。その横をヨキがフラフラと歩いていた。
一足早く中央に向かったサヤとホーエンハイムと別れてリオールに残った3人。
別行動をしているスカーとマルコーと待ち合わせの場所にリオールと決めていたので2人が来るのを残って待ってくれていたのだ。
「なんか俺達めちゃくちゃ健康的な生活送ってんな」
「おまえ、ずいぶん痩せたよな。」
ザンパノがジェルソのお腹辺りに目をやる。すこしお腹周りがすっきりしたような。
「国の危機が迫ってるのにこのままでいいのかぁ」
サヤ達と別れてからもうずいぶん経つ。伝言で聞いた″約束の日″とやらもすぐそこまで迫ってきているのだ。
何気ない会話をしながらいつもの食堂に向かう3人。
するといつもの食堂で見覚えのある後ろ姿を捉えた。
「……あ、」
「先生っ!」
待ち人の2人。スカーとマルコー。その人達だった。
のんきに食堂で食事をとっている所だった。
「おぉ。2人とも待たせたね」
「待ってたなんてもんじゃねぇよっ。長い事どこほっつき歩いてたんだよっ。急ごう、日にちが無くなる!」
「俺、アパートの荷物取ってくる!」
「?」
そう言ってザンパノは慌てて荷物をまとめにアパートへ走っていった。
2人の慌てようにスカーとマルコーはついていけず。
「中央に行くんだ。お嬢が先に行って待ってるっ。それとエドとアルの父親に会ってくれ。詳しい話は行きながら話す」
「サヤちゃんは一緒じゃないのかい」
「わかった。急ごう」
そう言いスカーは席を立ち上がった。
リオールの人達に別れを告げ、一行は中央を目指して旅立つ。
道中の林の中。
「しかし不思議な縁だな。」
ふとジェルソがそう言い出した。