03話
夢小説設定
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「おいサヤ!どこに行く!?」
『──大通りだ…っ!』
助けに行かないと!
先ほどの自重します発言はどこへやら。ヒューズ中佐が止めるも押しきってサヤは司令部から飛び出した。
「──ったく…。自重すると言ったばかりじゃないかっ」
「手のあいてる者は至急大通りだ!軍をまわせ!」
今、エドワード達に殺人鬼の手が差し迫る…
───………。
『ハァ…ッ、ハァ…ッ…』
いない…っ、一体どこへ…っ
辿り着いた時計台がある大通り。そこにはエドワードとアルフォンスの姿はなく、かわりに血塗れの憲兵が倒れていてコンクリートの一部が錬金術によって破壊されていた。
殺された憲兵を見れば分かる。
“傷の男”にやられたんだ…。
──ドクン…
『……ッ。』
落ち着け…っ。
二人はきっと無事だっ。
胸騒ぎする胸を落ち着かせるようにギュッと服を握りしめた。
『エドワード…、アルフォンス…』
──どこにいるの…っ
───…、
「神に祈る間をやろう」
「あいにくと祈りたい神様がいないんでね」
「やめろ…、やめてくれっ!兄さん何してる!逃げろよっ!立って逃げるんだよ!
やめろおおぉおぉ!」
――‐……!
「──…!」
エドワードを殺そうと戦意喪失した彼の頭に手を伸ばす男、スカー。
しかしエドワードが殺される一歩手前で、スカーは何者かの一撃を不意に受けた。
…それは風のようにあっという間に現れた。すかさず距離を取るスカー。エドワードから離れたスカーとの間に誰かがか割って入る。
ふと陰った視界にエドワードは顔を上げ、鎧を砕かれ動けずにいたアルフォンスも目の前の人物に目を疑った。
「………?」
見覚えのある黒いロングコートと長い髪が揺れる。
「え……?」
「なんでお前が…!」
「「 サヤ! 」」
『………。』
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