03話
夢小説設定
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長く黒い髪の毛が舞う。
教主は一瞬で青年の姿へと変わった。
「中身は仲間内で一番えげつない性格だけどね。」
「ケンカ売ってんの、ラストおばはん。」
あははと笑うラストと呼ばれた女性のキツい一言にエンヴィーのこめかみに血管が浮き上がる。
「ばっ…、化け物…!」
「!」
振り返れば1人の男性がいた。服装からして教徒だろう。コーネロ教主はどこへ、と混乱した顔をしていた。
運悪くエンヴィーが変身した所を目撃してしまったのだろう。顔が酷く青かった。
「…どうする?」
「化け物だってさ。失礼しちゃうよね」
「食べていい?」
…………。
「そういえばさぁ」
ばき ごぎ
べぎ ぐしゃ
教徒は丸い太った奴の腹に消えた。
ヨダレをたらしながら美味しそうに教徒の身を貪った。
そんなことはお構い無しに会話を続ける女性ことラストと、青年改めエンヴィー。
「イーストシティのショウ・タッカーが殺されたって」
「タッカー…、あぁ、綴命の錬金術師。いいんじゃないのべつに。あんな雑魚錬金術師」
「タッカーの事はいいんだけど、また例の“奴”なんだよね」
“奴”の名に反応してみせたラスト。
「…。イーストシティって言ったら焔の大佐がいたかしら。」
「そ。ついでに鋼のおチビさんも滞在中らしいよ。あと─―
“サヤ”もね。そろそろ中央に戻るって聞いたけど。」
「そう。あの子もいるのね。
鋼の……、私達の仕事のジャマしてくれたのは腹が立つけど死なせる訳には行かないわね。」
―大事な人柱だし―
「ラストーごちそうさまでしたー」
「ちゃんと口のまわりを拭きなさいグラトニー。
どこの誰だか知らないけど予定外の事されちゃ困るのよね。…わかったわ。この街もあらかたケリがついたし、そっちは私達が見ておきましょう。“あの子”も肝心な時に仕事サボるから使えないのよね。」
「でも報告じゃ鋼のおチビさんと仲良いらしいよ」
「あら、そうなの。たまにはいい仕事するじゃないあの子。
──でなんて言ったっけ、例の“奴”」
スカー
傷の男…
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