26話
夢小説設定
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「!、そうだ!あいつで思い出した!」
アルが鎧に隠し持っていた自分達の成果。国土錬成陣や逆転の錬成陣。
メモにまとめた紙をホーエンハイムにも見せた。
「ほぉやるなぁ。ここまで調べたのか。こっちは逆転の錬成陣だな。」
『てっとり早いのはここにある地下のトンネルを壊す事だと思うんだけど…』
「やめておいた方がいい。下にはプライドが待ち構えている」
『まさか見に行ったの?』
あぁ、と頷くホーエンハイム。
プライドに遭遇してよく無事でいられたものだ。7人のホムンクルスのなかでもあれの強さは格別であり反則的なものだからだ。
「そんな…、急がないと奴らの錬成陣が完成しちゃうよ!」
「いや、もう完成してるかもしれないぞ」
「だったらなんでそんな悠長にしてるんだよ!」
「まだ“その日”ではないからだ。」
『“その日”って?』
「え…、だってトンネル…」
ホーエンハイムの言い方だと、すでに地下トンネルは国中に繋がっている、ということになる。
しかしそれだけでは国土錬成陣は発動しないのだと。では発動させるために必要なものはなにか。
「下ばかり見てないで、上を見上げてみろ」
『え…上?』
「そうすれば見えてくるものもある」
言われた通り見上げると、広がるのはどこまでも続く広い青空。と太陽神レトの石像。
「あいつはその“来るべき日”を待っている」
『……。』
約束の日はもうすぐそこまで迫っている。
この国の命運を決める日が。
年を越して来春
約束のその日
北も東も動く。
約束のその日
北も東も動く。
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第27話