25話
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「あのリンとサヤが、婚約者!?」
『もう昔の話だ。』
なんて年寄りみたいなセリフを言うがサヤはまだ16歳である。
「リンて確かに14だったっけ?」
「確かそれくらいって聞いた気が…」
『私の3つ下だったかな?』
ということはもし結婚すれば年下の夫ということになったかもしれない。
サヤとリンが婚約者同士になったのは7歳の頃らしく。
アメストリス国出身のアルやウィンリィからすれば想像もつかない世界の話のように感じた。
「意外だなぁ。でもだからわざわざサヤを探しにシンから来たのかなぁ?」
「えー!?それってすごくない!?」
『別にすごくないよ。』
もうこの話はお終い、と言うかのようにサヤは手を打つ。
道中、スカーのことで冷やかされながらもようやくたどり着いたリオールの街でアルとウィンリィは偶然的な出会いを果たす。
『ここがリオールか…』
たしかラストとグラトニーが計画を進めていた街だったはず。
エドとアルにちょっかい出されたと文句を言っていたが、結果としてあちら側の思惑通りに事が進んでしまった。
そしてリオールは今、暴動を乗り越えて少しずつではあるが復興という道を進んでいた。
「わーなにあの石像!」
「飯が食える所は無いのか?」
「待って、確かこの辺に….」
一度訪れたことがあるアルが道案内する。
以前にも利用したことがある食事処があるそうだ。
「あったあった!ここなら食べ物が…」
「…?」
「「あ。」」
偶然か。見知った人を発見。
初めて会ったのも確かこの場所だったような。
「ロゼ!元気だった!?」
「アルこそ!なぁにまだ旅をしてるの?」
「なんだ?」
『知り合い、みたいだな』
「きれーなおねぇちゃんと…。スミに置けんな」
楽しげに話す相手はピンクの前髪が印象的な黒髪のかわいい女の子だった。
アルは意外とそういった縁が多い気がする。気のせいかもしれないけど。
「エドは一緒じゃないの?」
「あー…っと、兄さんは今日はいないんだ。」
「そう…。残念ね、会いたかったな。」
「……。」
『(へぇー)』
「おやおやぁ?」
「なっ、なによその笑み!」
エドもスミに置けないなぁ、なんて思っていたらそれを聞いたウィンリィも微妙な顔をしたのでアルにからかわれていた。
これまためずらしい。
…決してここへくるまでの冷やかしの仕返しではない。決して。
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