25話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
メイと別れて数日、サヤ達は新たな目的地を目指していた。
ここはイーストシティからはずれた場所、リオール。
以前にエドとアルがレト教の教主の不正を暴き、街の人達を救った…はずの場所。
不正を暴いた際に、レト教側と街の人達との間で暴動が起き、活気ある街は見る影もなくなってしまった。
─ここは国土錬成陣の一つ、リオールの街。
アルがどうしても気になると言い、他に行く宛もなかったのでサヤ達はリオールを訪れた。
リオールにやってきたのはアルを始め、サヤ、ウィンリィ、ヨキ、ジェルソ、ザンパノ。
実はスカーとマルコーはメイと別れたすぐあとに別行動となった。
『…え、一緒に行かないのか?』
「あぁ。実は少し前から考えていた」
そう言われてちょっとショックだった。
「この国を変えるため今の己れに出来ることをする。そのためにはマルコー。お前の力が必要だ。」
「私の…。…わかった。一緒に行こう」
『……。』
ちょっとマルコーさんが羨ましいと思ってしまう。
その気持ちが顔に出てしまっていたのか、ふとスカーと目が合った。
「すぐに戻る。みんなを頼んだ」
『…うん、わかった。気をつけて…』
そう言われ少しは気持ちが軽くなったような。
分かれ道に差し掛かった時、スカーがサヤの頭の上に手を乗せる。
しばらく無言で視線だけを交わし、スカーはマルコーを連れて一行を離れていった。
すぐに戻る、と言ってはくれたがどのくらいになるのか、検討もつかない。
心配でもあるし、不安もある。
「…ついて行きたい…。」
『…!?』
「って顔してるわよ、サヤ」
『ぅ、ウィンリィ!』
「あははっ、サヤかわいい!」
スカーの姿が見えなくなるまで、ずっと見送っていると横から顔を覗かせてウィンリィに言われた。
図星も図星。
普段の彼女からは想像もつかないくらいの動揺っぷりである。
「えー、お嬢旦那みたいなのがタイプなのかよー」
『そ、そんなんじゃ!…、…そうなのかな…』
ジェルソに言われて、そんなんじゃない、とはりきって言おうとしたが途中からだんだんわからなくなってしまった。
「へぇースカーかぁ」
「いいじゃない!」
とアルと何故か乗り気なウィンリィ。
『男の人をそんな風に見たことがないからどうなのかな…。』
「そうなの?」
『シンではアメストリスのように自分の意思で結婚相手を決められるけじゃないし、』
「政略結婚ってこと?」
『そう。基本親が決めた相手と結婚するんだ。私がシンにいた頃はリン・ヤオが将来の相手と決まっていた。』
………。
「「えぇー!?」」
ここでまさかの爆弾発言。
サヤとリン・ヤオが所謂婚約者というやつ。
.