02話
夢小説設定
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ゴー…ン
ゴー…ン…
『!…もう夕方か…』
夕刻を告げる鐘が鳴り響く。
柄になく読みふけってしまった…。
よいっしょ、とじじ臭いセリフを吐きながら腰を上げた。どうやら後ろにいたやつは外の棚を漁りにいったようで居なかった。
読んだ資料を片付けて、二人を探すか、とその場から動こうとしたのだが…、…意外と簡単に見つけることが出来た。
『…アルフォンス』
「!…あ、サヤ!」
『エドワードは?』
先ほどの小さい少女を肩車しながら散歩しているところだった。いつのまに馴染んだのだろう。
私の質問にアルフォンスはあそこ、と指を差す。
「このエドワード・エルリックが全身全霊で相手してくれるわ犬畜生めーーっ!」
「わん!」
『「子供だ…」』
なるほど…と納得の私にアルフォンスも苦笑い。
どう接すればいいのか悩んでいたけれど、
…なんだか緊張がほぐれて…ほんの少しだけ気まずさがなくなった気がした…。
その後、迎えに来てくれたハボックさん。
目の…下にいる、アレキサンダー(犬)に下敷きにされるエドワードを見つめる。
「……何やってんだ?」
「いや、これは資料検索の合間の息抜きというかなんというか!」
「で、いい資料は見つかったかい?」
とタッカー。
「…………。(ずーん)」
↑エド
「また明日来るといいよっ」
親切なタッカーさんの申し出に素直に甘え、今日はこれで切り上げることに。
ふらふらとタッカー邸を去っていくエドワードの後ろ姿を横目で見ながらニーナに別れの挨拶をする。
「お兄ちゃん達また来てくれるの?」
「うん。また明日遊ぼうね」
「やったぁ!お姉ちゃんも来てくれる?」
『え…?あ…うん。また明日。』
キラキラと無垢な笑顔に少し戸惑う。また来ると言った私にニーナはやったぁ!と足りない身長で私の膝辺りに抱きついた。
その光景にふと昔、自分に懐いていた少女の事を思い出す。
元気に、してるだろうか…。
しかし…
自分はただの非力な人間だ…。
そう思わせる悲劇がこのあと起きる事など誰も知らない…。
この小さな幸せな時間もあと少し…。
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第03話