20話
夢小説設定
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マイルズ少佐が書き記した手帳を貰い、キンブリーを数日足止めをすることが出来ればその間にブリッグズ砦にたどり着くはずだ。
『…あとは、ウィンリィだ。』
「エルリック兄弟の件もごまかさないと….」
「む…、どうする」
キンブリーという男は猜疑心の強いうたぐりぶかい男だ。
半端な事をすれば逆に危険である。
…さて、どうしたものか。
「あのさ…、自分で言うのも言いにくいんだけど…、」
『ウィンリィ?』
本当に言いにくそうにウィンリィは切り出した。
「あたしがスカーに人質にとられてる所を見せるってのは…どう?」
『え、』
今、一瞬耳が遠くなったような。
いやウィンリィが熱あるのか…。
『それはつまり…』
「こいつを開放して…?」
「スカーがあたしを抱えて逃げるのをエド達が止めようと…、…ってシナリオ」
………。
「んな危ないこと出来るか!!」
「命握られてるのよ!」
『だからってウィンリィがそこまでする必要はない!』
「もうなりふりかまってられない!こっちも命懸けで逃げなきゃ逃げきれないよ!」
「スカーと一緒になんてそんなのボク達が許さない!」
「そうだ!お前が命懸ける必要は無い!」
「あたしの事、当事者だって言ったでしょ!あんた達だけで全部抱え込まないでよ!」
その一声でエド、アル、サヤは黙るしかなく。
究極の選択が迫られる。
時間も迫るなか、エドは以前言われた言葉を思い出した。
「事を成すには情をすてるのも必要って…、こういう事かよフーじいさん…っ」
敵に大事な人を預けなければならない自分の不甲斐なさに手が震えるほど腹が立つ。
「あーーー!ちくしょう!スカー!てめぇ余計な事しやがったら…っ」
「わかっている。約束は守ろう」
こうして一行はキンブリーに全ての罪を擦り付けて逃亡を測る。
あとは、スカーとウィンリィ、エドの迫真の演技で乗り切るだけ―――。
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