20話
夢小説設定
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「兄さんっ、サヤも。今はケンカしてる場合じゃないよ」
「『……、ふんっ』」
などと言って互いにそっぽを向く2人。なんと子供っぽいことか。
アルが仲裁に入らなければ延々と言い合いは続いていただろう。
「ブリッグズどころではない。全土を巻き込んで何か起ころうとしている。放ってはおけん。」
再び銃口がスカーに向けられた。
「スカーよ、我々に協力するなら裁きは後に延そう。…どうだ?」
「……。どうだもなにも選択の余地無しと言ってるようなものだろう。協力を約束しよう。」
「偽りは無いか?」
「イシュヴァールの血にかけて、だ。赤い目の同胞よ。」
話は纏まった。
とりあえずスカーも捕まることなくすみそうだ。
ご一行はブリッグズ砦に向かうことに。
「まずいです少佐!この調子で荒てきたらこの街から出られなくなる!」
「む…、まずいな、」
風の音がさっきよりも大きく聞こえる。外を見るとすぐ隣の建物さえ、吹雪で見えなかった。
「ここにある装備だけで雪中行軍は無理だ。…まいったな。町の外に出る方法が無いぞ。」
『そんな…』
このままではキンブリーが来てしまい、みんな見つかってしまう。
私もまだ奴らに見つかるわけにはいかない…。
「ここ鉱山の街だろ?地下坑道を行けばいいじゃないか」
「「………。」」
空気と化していたヨキがさらりと言った。
みんなが彼に注目する。
意外に注目を浴びたので思わずヨキもたじたじ。
「な、なんだよ…。こんだけでかい鉱山なら山ひとつ越えた所まで坑道がつながってるとおもう…ぞ、」
『ヨキ…!』
「それだ!」
まさにナイスアイデアだ。
ヨキはここ一番のドヤ顔。
「元炭鉱経営者をなめるなよ!」
「…そうなノ?」
『…そうみたい。』
知らないメイとサヤはさておき、地図を確認する。
ヨキの予想通り地下坑道が山ひとつ越えた所まで、しかもブリッグズ砦の近くまで繋がっていた。
幸運としかいいようがない。
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