20話
夢小説設定
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「なんで父さんと母さんを殺したの?」
「……っ」
『(!、スカーがウィンリィの両親の敵…?)』
ウィンリィの両親はイシュヴァールの内乱で戦地へ赴き、亡くなったとサヤは聞いた。
その原因がスカー…?
ウィンリィの質問にスカーは重く口を開いた。
「……何を言っても言い訳にしかならん。己れがロックベルという医者夫婦を殺したのは事実だ。この件に関しては何をいう資格も己れには無い。」
だが、娘よ…。とスカーは言葉を続ける。
「お前には己れを裁く資格がある」
そう言い終わった時、ウィンリィは下をうつむき、表情こそ見えなかったが、彼女から感じる悲しい気持ちが周りにも伝わってきて。
かと思えば、今度は布切れを手にさらに側に近寄るウィンリィ。
なんとこともあろうに、スカーの傷の手当をし始めたのだ。
「ウィンリィ!」
「腕…、このままだと失血死しちゃう。」
これにはスカーも目を疑った。
ウィンリィは気にせず手当を続ける。
「父さんと母さんもたぶんこうしただろうから…。父さんと母さんが生かした命だもの。何か意味があるんだと思う。」
「己れを….、許すというのか」
そのセリフにウィンリィはキッとスカーを睨み上げる。
「勘違いしないで。理不尽を許してはいないのよ!」
「……!」
それは以前スカー自身、言われた覚えのある言葉だった…。
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