19話
夢小説設定
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昨夜の吹雪から一転、よく晴れた朝。
この小屋についてから一週間が過ぎた。だが、いまだにスカーとヨキが現れる気配はなく。3人で研究書を解く日が続く。
『もう一週間か…』
そろそろ場所を変えないと、これ以上ここに留まるのは危険が伴う。
いっそマルコーさんとメイだけでも移動してもらうか…、いや土地勘のない2人だけにするのはやはり心配だ。
サヤがそんなことを考えてるとは知らず、マルコーはメイから錬丹術について話を聞いていた。
「錬丹術師の言う“龍脈”とやらがいまいちよくわからないのだが…」
「えっとですネ、まず地球そのものの“気”がありましテ」
「地球の“気”?」
マルコーには聞きなれない単語である。
「簡単に言うと山の頂から噴出したあと、地下へと入り土地を潤してゆく力でス」
大地の中を流れる力の川、とでもいいましょうカ…とメイは説明するがマルコーにはさっぱり。
「その力の流れや入口・出口を理解して使うト…」
百聞は一見にしかず。
メイが実演してみせる。遠くにクナイを5箇所、自分の手元に五茫星とさらにクナイを5箇所。
発動させると遠く離れた錬成陣のなかでシャオメイの像が出来上がった。
「これは万物に応用出来る力なんですヨ!」
「へぇ面白いな。万物という事はその流れは人体にもあるのかい?」
「はイ!解りやすい例は、たとえバ……」
メイがマルコーの背後に回る。
腰をさするようにある一点を探して、ぶすっとゆびで指した。
途端予想しなかった激痛がマルコーを襲う。
「いだっ、いだだっ…」
『ま、マルコーさん?メイ、何したんだ…』
「マルコーさんに龍脈を解りやすく教えてたんでス!」
教えてたって、マルコーさん思いっきり痛がっているが…
『大丈夫?マルコーさん、』
「今、腰を押しただけで足の爪先まで電撃みたいなの走った!」
「マルコーさん、腰を大事にネ。力の流れが淀んでいますヨ」
いたわるメイとこの歳になるとあちこちね、と話すマルコー。まるで孫と祖父だ。
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