19話
夢小説設定
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雪の積もった林を歩くこと一時間。
抜けた先に一件の家が。至るところが朽ち果てていたので人が住まなくなって久しい様子がうかがえる。
『あった。これだ…』
布に包まれた一冊の書。
「これがスカーの兄の研究書…」
「シンの錬丹術とアメストリスの錬金術を融合させた秘伝なのですネ!不老不死の法は載っているでしょうカ!」
「さぁどうかな、」
これは希望の書となるか、
はたまた絶望の書になるか…
『ところでメイ。不老不死の法って?』
「はイ。不老不死の法を持ち帰り、皇帝陛下に献上して我が一族の地位を上げてもらうんでス!」
『その為にわざわざアメストリスに1人で来たのか…』
メイがこの国に来てすでにひと月は経っているという。
おまけに皇帝陛下は病でもうあまり先は長くないのだ、とメイが話す。
『不老不死か…』
ん?ということは…、
『メイ、まさかリン・ヤオも不老不死を?』
「本人から聞いたわけではありませんガ、護衛の者からそう聞きましタ。」
やはり。
だから賢者の石を探していたのか。
不老不死の法を手っ取り早く見つける為に。
私の事も探しに来たと言っていたが。
…今頃、リン(グリード)どうしてるだろうか。
一方、その頃エドとアルも偶然にも北の地を訪れていた---。
目的は錬丹術使いのメイを探すためだ。サヤも錬丹術の使い手だが2人の前で見せたことがなかったため知らないのだ。
理由はあの地下での出来事。
錬金術を封じられた時、なぜかスカーとメイは錬金術を使えた。つまり自分達の錬金術とはなにか系統が違うのかもしれない、という考えにいたったのである。
そこで中央からわざわざこの辺境の北までやって来たのだ。
そこにサヤが一緒にいるなど、つゆほど知らず。
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