19話
夢小説設定
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中央でスカーとヨキと別れて数日が経った。サヤ達も北へ入り、雪道を進んでいた。
『ブリッグズ山脈だ…』
「ずいぶん遠くまで来たもんだ…。メイちゃん見てごらん。あれがブリッグズ山脈だ。大国ドラクマとの国境になる山々だよ」
「うわぁ、大きいですネ…」
辺り一面銀世界。遠くでは堂々と構えるブリッグズ山脈。
シンに居た時でもこんな雪景色はお目にかかったことはない。
冷たい雪国の風が一行に吹き付ける。
「つっ…」
「マルコーさン?」
『大丈夫ですか?』
メイの錬丹術によってマルコーの顔面は治されたが、本人かどうかまるでわからない。
少し申し訳ない気もするが、これも見つからないためだから仕方ない。
「いや、治りかけの皮膚に北国の風はこたえる」
「ごめんなさイ…、もう少し格好の良い顔に治せればよかったんですけド…」
「はは…、いいよ、私には分相応な顔だ」
『スカーも大胆なことをする…』
まったくでス、とメイも共感。
サヤの髪の毛といい、マルコーの顔面破壊といい。
話はスカーのものに変わる。
『スカーとヨキはもう北にいるだろうか…』
「あぁ、上手く憲兵の目も引いてくれているだろうね。おかげで私達にはノーマークだ。」
『用心して東周りで来たのもあるでしょうね、』
スカー達もすぐそこまで来ていることを祈るばかり。
そのスカーがくれた地図をもう一度確認する。
「本当に北の辺境に来たって感じですネ」
「スカーが示した場所はまだかい?サヤちゃん、」
『えっと….、もうすぐです。この林を抜けた丘にあるみたい』
北に来るのはサヤも初めてで、少し道に不安はあるが、なんとかここまで迷わず来れた。スカーとの合流地点まであと一息だ。
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