19話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「スカーの目撃情報だ。回してくれっ」
「まだ逃げてるのか、あいつ」
「北部で目撃情報有り、だとさ。黒髪の中年男性と行動を共にしているそうだ。」
『……。』
メイを使いに出して、サヤとマルコーは駅構内の隅で待っていた。
そんな2人にもスカーの話が耳に入ってくる。
『スカーは上手くいってるみたいですね、』
「あぁ、おかげてここまですんなり来れた。」
『メイが戻ったら私達もすぐにここを発ちましょう』
そうだね、とマルコーさん。
すると駅構内にて北行きの列車の出発のアナウンスが流れた。
だがメイがまだ戻って来ていない。
『一体何をして…、メイ!』
「あ、姉様!」
辺りを見渡すと、婦人と挨拶を交わすメイの姿が。
先ほどのアナウンスが彼女にも聞こえたのか慌ててこちらに駆けてくる。
「お待たせしましタ!」
『遅いから心配した。さっきの人は?』
「ちょっとぶつかってしまっテ、」
荷物を一緒に拾ってくれたんでス、とメイが話す。
「列車が出てしまう。早く行こう」
「はイ!」
再び列車に乗り込んだ3人は最終地点の駅、ノースシティを目指す。
列車の景色が豪雪地帯特有のものに変わりゆく様を眺めながら、メイはマルコーにシンの話をしていた。
それを耳に挟みながら、サヤは列車からの景色をぼーと眺めていた。
「じゃあサヤちゃんもシン国から来たのかい」
「サヤ姉様は第10皇女でして、とても地位の高い一族なんでス。医学と錬丹術に秀でてましテ、他にも才知に優れた一族、武勇に優れた一族などが皇帝からの信頼が高く、地位も高いんでス。」
「なるほど…」
「サヤ姉様も男だったら十分次期皇帝を狙える位置だと言われていましタ」
でも姉様は女性ですから。とメイは残念そうにマルコーに話す。
『別に私は皇帝なんかに興味はなかったからな』
「でもサヤ姉様は生きていると信じてましタ。もう1度会えて本当によかったでス」
メイは嬉しそうに笑う。
.