18話
夢小説設定
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「後ろを向け」
『?、後ろ?』
なんでだ?という顔でスカーを見るがいいから向けと言われる。
するとサヤの髪の毛をうなじあたりでまとめて掴むと、錬金術で切り離してしまった。
『え、ちょっ…、なにをする!』
「えぇー!?スカーさン!」
マルコーに続き、今度はサヤまでも。
切り離した髪をスカーは焚き火の火へ投げ入れてしまう。
「奴らに気づかれるのも時間の問題だ。少しでも容姿を変えて見つかりにくくする。」
『だったらそう言え。それくらい自分でしたのに…』
あーぁ、乱暴にするから長さがバラバラだ。
サヤの黒い髪が一気に短くなってしまった。
しかしスカーも女性の髪を切る罪悪感が少しでもあったということだろうか。メイが貸したクナイで長さのバラバラだった髪を本人がきちんと切りそろえてくれた。
マルコーのように顔面破壊されなかっただけありがたく思っておこう。
『うん、すっきりした。悪くない』
「サヤ姉様、本当に良かったのですカ?せっかく綺麗に伸ばしてらしたのニ…」
まったくもう、スカーさんったラ…、とメイは小言をこぼす。
『あぁ、構わない。これも見つからないようにするためだ。』
これでようやく出発の支度が整った。
路地で暮らす者達に達者で、と一言告げて新たにマルコーとサヤを仲間にスカー達は北を目指す。
「気をつけて行け。研究書の隠した場所の正確な位置はここに記してある」
スカーはサヤに紙切れを渡す。そこには地図が書かれていた。
「そこで落ち合おう。付けられぬよう気をつけろ」
『かなり山の中だな。わかった、』
スカーはヨキを連れて去っていく。
その後ろ姿に思わず声をかけてしまう。
『スカー!』
「……、なんだ」
『気を付けて、』
その言葉にスカーはあぁ、とだけ言い残して嫌そうな顔のヨキと共に西へと向かうのだった。
「サヤ姉様?」
『…私達も行こう。』
「そうだね、」
「はイ!」
無事北で合流出来るのことを願って―――。
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第19話