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短文集【最天編】


「まるで最原くんみたいっすね。」

黒い薔薇を見つめて笑う天海くん。

「そうかな?」
「はい、見た目は黒くて綺麗な出で立ちなのに…中身は俺を束縛したくてたまらないんすよね?」

どきりとした。
まるで自分の気持ちを見透かされてるみたいな気分だ。
いや、現に見透かされている。

「しても、いいんすよ。束縛。」
「ほんとうに?」
「はい、俺も同じなんで。」

薔薇から離れた視線が今度は僕を捉える。黄緑の優しい瞳が誘うように僕を見つめていた。
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