目が覚めたばかりなのに、驚くほど頭が冴えていた。
パニックは起こしているが。
私が急に考え込みだしたの見て、2人が心配の声を上げた。
「まだ横になっていた方が、よろしいんじゃありませんか？」
「無理に起きなくていいよ。明日話そう。」
「気分は良いから問題ない。」

　それだけ言ってベッドから降りて、窓を開けようと近づく。
窓にラクスとキラ以外に知らない女の子が映っていた。
「だ・・・・れ・・・？」
思わず声に出ていた。
固まった私を支えてくれたのはキラだ。
後ろから抱きしめるような形で、受け止めてくれた。
「シオンどうしました？」
「お願い・・・鏡があるところに連れて行って」
震える声でそれだけをようやく言えた。


　洗面所に連れて行ってもらい鏡に写る姿を見て、さらに驚いた。
今までと違う髪と瞳の色。
それ以外は、まるで高校生の時のような髪型に体型。
鏡に近寄って見ても瞳の色はカラーコンンタクトじゃないみたいだし不思議と視力も1.0ぐらいは、あるらしくちゃんと見えている。
ため息を1つついてから、ゆっくりと顔を上げて2人を見た。
「ごめんね。心配かけて。起きている大人だけで良いから集めてもらえないかな？話したい事があるんだ。」



　私の言葉を受けてキラがみんなを呼びに行ってくれて、ラクスがダイニングに案内してくれた。
ここにいる大人が全員そろってくれた。

「夜遅くにもかかわらず集まって下さり、ありがとうございます。
私はシオン［#dc=2#］と申します。見ず知らずの私を助けて下さったこともお礼申し上げます。これから話す事は、信じられない事ばかりかもしれなせんが、真実です。私はこの世界の人間じゃありません。」
全員が驚きの顔で私を見る。
まだ序の口なのに。
「それから私のいた世界では、この世界が物語になっていて好きで見ていたので、今までに何が起きたかも知っています。」
マリューさんが声を上げた。
「私たちの名前も知っていると言うの？」
「はい。おそらくこれから起こる出来事も・・知っていても話すｋとはできません。歴史が変わってしまう。私がこの世界に来たことで、変わりだしている所もあるかもしれませんから、これ以上変えたくないんです。この世界に来たら髪と瞳の色が変わっていました。髪型も。私がどんな服装でいたか分かりますか？」

「どこかの制服だったよ。白のジャケットに・・・」
「ベｰｼﾞｭのスカートに、セーラーカラーのシャツにピンクのボウタイでしたわ。」
「シャツの襟に、このバッチを着けていて・・・」
「ポケットにこのアルミケースと懐中時計が入っていた。中身が浸みてなきゃいいがな。」
上からキラ、ラクス、マリューさん、バルフェルドさんが答えてくれた。

　そっとバッチとアルミケースと懐中時計をテーブルの上に出してくれた。

「その制服は、学生時代に着ていたものです。このバッチが校章です。ケースには何が入ってるか分かりません。今の私の年齢はたぶん18だと思います。」
「なんで『たぶんなんだ』自分の年齢だろ？」
「すみｍせん。外見年齢がという意味です。頭の中身は以前の28のままとほとんど変わってないんです。」
「え？同い年だったの？」
「やっぱり下に見えた。」
キラは焦っていた。

「年齢の事ですが、外見年齢の18歳として接してください。その方が都合いいと思います。でなきゃわざわざ外見年齢が変わるなんて変わるなんてないと思います。これが私の知っていることです。信じてもらえるかは、疑問ですが・・・」

　ゆっくりと全員を見回す。
ここまで何も言わなかった、マルキオ導師が口を開いた。

「これから何が起きるか私たちは知りません。でしがあなたもこれからの世界にの流れに必要な人物なのでしょう。『SEED』を物もつものとして。」

　言われた言葉に驚きを隠せなった。
思わずつぶやいていた。

「わ・私も『SDDE』を持つもの。」
「導師がおっしゃるからではなく私はシオンを信じますわ。」
「僕も信じる。嘘をいっている目じゃない。」
「私も、疑問点はあるけどそれは本人であるシオンさんもだろうし。」
「そうだね。どんな理由で来たかは明白じゃないがキミはここにいる。」
「娘が1人増えたみたい。」

　ラクス、キラ、マリューさん、バルドフェルドさん、カリダさんの言葉を1つ、1つ心に刻むように聞いた。

「ここにいて、いいんですね。ありがとうございます。」
この世界に受けれいてくれる人達と場所を見つけた。
ついに生活スタートです。