第3話 おてんば娘の大冒険
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
腕の中にいた潮音をベンチに座らせて、隣に自分も座りながら尋ねた。
「ありがとうです。巣に親鳥が戻って来て、目が合っちゃったんで、慌てたんです。下で・・かおる・・お兄ちゃんが受け止めてくれて良かった。」
その後に何かをぶつぶつと言っていたが、海堂には聞こえていなかった。
「元の体の大きさだったら、巣に戻す事は出来なかっただろうが。今の大きさで、しかも木登りができるからやれた事だ。」
「そうですね。って事は初めての共同作業ですね。ダブルスは組んだ事ないですから。」
「な・なに言い出すんだ!!」
「何か変な事言いました?」
きょとんとしながら見上げて来る潮音に脱力しながら、海堂は『天然』とぼそっと言った。
無論聞こえていない潮音は、今はニコニコしている。
「あ!ランニングの邪魔して、ごめんなさい。」
公園の時計を見ながら海堂は
「ちょうど休憩場所だ。気にすんな。」
そう言いながら海堂は、潮音の髪をくしゃりと撫でた。
はにかんだ様に笑う潮音に、少し照れたので海堂は無言で歩き出した。
出口まで来ると
「今日は、ありがとうございました。海堂先輩がいて助かりました。」
「ふん。今の体の大きさの時は、呼び方が違うだろう。」
「そうだ。薫お兄ちゃん。」
「家まで送らなくていいのか?」
まだ周りは明るい。小さい子供が歩いていても問題はないと思われる時間だ。
「トレーニングに戻って。」
「分かった。気を付けて帰れよ!」
「はい。また明日、薫お兄ちゃん。」
手を振りながら言う潮音に海堂も珍しく手を上げて答える。
潮音の背中が見えなくなるまで、その場に居た。
「『薫お兄ちゃん』か。」
弟はいるが妹がいてもいいなと思いながら、潮音の笑顔を頭に浮かべながら走り出した。
「ありがとうです。巣に親鳥が戻って来て、目が合っちゃったんで、慌てたんです。下で・・かおる・・お兄ちゃんが受け止めてくれて良かった。」
その後に何かをぶつぶつと言っていたが、海堂には聞こえていなかった。
「元の体の大きさだったら、巣に戻す事は出来なかっただろうが。今の大きさで、しかも木登りができるからやれた事だ。」
「そうですね。って事は初めての共同作業ですね。ダブルスは組んだ事ないですから。」
「な・なに言い出すんだ!!」
「何か変な事言いました?」
きょとんとしながら見上げて来る潮音に脱力しながら、海堂は『天然』とぼそっと言った。
無論聞こえていない潮音は、今はニコニコしている。
「あ!ランニングの邪魔して、ごめんなさい。」
公園の時計を見ながら海堂は
「ちょうど休憩場所だ。気にすんな。」
そう言いながら海堂は、潮音の髪をくしゃりと撫でた。
はにかんだ様に笑う潮音に、少し照れたので海堂は無言で歩き出した。
出口まで来ると
「今日は、ありがとうございました。海堂先輩がいて助かりました。」
「ふん。今の体の大きさの時は、呼び方が違うだろう。」
「そうだ。薫お兄ちゃん。」
「家まで送らなくていいのか?」
まだ周りは明るい。小さい子供が歩いていても問題はないと思われる時間だ。
「トレーニングに戻って。」
「分かった。気を付けて帰れよ!」
「はい。また明日、薫お兄ちゃん。」
手を振りながら言う潮音に海堂も珍しく手を上げて答える。
潮音の背中が見えなくなるまで、その場に居た。
「『薫お兄ちゃん』か。」
弟はいるが妹がいてもいいなと思いながら、潮音の笑顔を頭に浮かべながら走り出した。
2/2ページ