第2話 妹(?)お兄ちゃん誕生(?)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつも通りに学校に行く事は出来ないが、放課後には部活の見学に行くと嬉しそうに潮音は凛子に話していた。
放課後となった青学の廊下を4人の男子生徒が歩いている。
それを見た女子生徒たちは顔を赤める者や、ただただ見つめる者とそれぞれだった。
本人達の心境は違う物だった。
胃の辺りに痛みを感じながら歩く大石。
『まいったな~』という表情を浮かべながら歩く河村。
いつも以上に眉間に皺を寄せて歩く手塚。
なにも変わらない様子で歩く乾。
4人はテニスコートへと向かっていた。
昨日の出来事を昼休みに乾から聞いたのだ。
手塚と大石はスミレに呼ばれていていなかった。
河村は家の手伝いで早々に帰ったのでいなかった。
珍しく大石と河村が乾に抗議した。
手塚も『問題だぞ!乾。」と言うが
当の乾は『放課後に来るだろうから、本人を見れば良い。』
と言われた。
3人は本人を見たらもっと文句を言うつもりでいた。
だがこの時、乾の眼鏡がキラン~と光ったのを知らないでいた。
テニスコートに行くと菊丸と桃城が言い合いをしていた。
「英二先輩だけするいっスよ!オレにも貸して下さい!!」
「いやだも~ん!!」
背を向けた菊丸の腕の中に何かがいる。
「何を騒いでいる!菊丸、桃城!!グラウンド・・」
いつものように『グラウンド20周』と言おうとすると幼い声が聞こえた。
「手塚ぶちょう~。助けて下さい!!」
菊丸の腕の中で潮音が涙目で訴えていた。
「・・え?英二?」
「それって・・・」
「陽月だな。」
姿を確認すると、3人は潮音のかわいさに驚きを隠せないでいた。大石と河村は、顔を赤くして立ち尽くしていた。
手塚は大股で歩いて行って、菊丸から[#dn=1#]を奪い取った。
「大丈夫だったか陽月?」
「苦しかったです。」
菊丸と桃城をまだ涙目で潮音はニラんでいた。
ニラまれた菊丸と桃城は、潮音の機嫌を取ろうと手塚のそばまで行くがなんと
「お前達には触らせない!」
と言いすたすたと歩いて行った。
「「そんな~~!!」」
と情けない声が響いた。
手塚の腕から降りると、スキを狙っていた菊丸がまたしても潮音を抱き上げようとしたが、今度はそう簡単にいかなかった。
手塚の後ろに隠れたのだった。
「なんで隠れるんだよ~!しかも手塚の後ろに~~!!」
「だって菊丸先輩おもいっきり『ぎゅ』ってするから苦しんです。」
「そんなこと言ったって、陽月がかわいいんだもん。」
この大きさだと潮音は顔を赤める事すらしないでいた。
珍しくドタバタに巻き込まれている手塚を少々黒い影を放ちながら見ている人物がいた。
「英二・・それと手塚もだけど、ずるいんじゃない?そんなに『潮音』を独り占めにするなんてさ。」
いつもと変わらずの笑顔だ。
そう本当に変わらない様に見えるが、どこか鋭さが混じって背後には、しっかりと黒いオーラを纏っていた。
ここの気温だけが確実に下がっていた。
菊丸は、ガチガチに凍った様な感じでいた。
手塚は、そこまでの状態になっていないが、かなり顔を青くしていた。
離れて見ていたため被害に遭わなかったリョーマは、さっき感じた違和感を不二に聞いた。
「不二先輩。なんでアイツの事を『潮音』って呼んだんですか?」
「あ~あ。いつもと違うから、気になったんだ。へ~え~。」
最後の言葉だけ不二はうっすらと開眼したが直ぐにいつもの笑顔に戻った。
「だってこんなに小さい子に『陽月』って呼ぶのも違和感あるから。」
「ふ~ん。」
「みんなに提案があるんだけど。」
そう言うと側にいたレギュラー陣が集まって来た。
無論その中に潮音の姿もある。
そのまま部室に移動した。
河村「提案ってなに?」
不二「陽月の姿が戻るまで、陽月じゃなくて潮音って呼ぶのはどう?」
この案に、すぐさま菊丸と桃城が賛成の声を上げた。
他のメンバーも賛成の意思を示した。
不二「もう1つ提案があるんだ。それは・・」
1度言葉を切ると潮音をしっかり見つめながら言った。
不二「潮音には、ボク達を『お兄ちゃん』って呼んでくれない?その姿で先輩って呼ばれるのも違和感あるし。だから敬語もなし。」
不二ファンが見たら間違いなく、卒倒しそうな程に甘く優しい笑顔を見せた。
潮音は考え込んでいた。
部活において上下関係は大切だと思っているからだ。
だが『この姿だと』と言われると、なんと答えれば良いのか判らなくなっていた。
『う~~』と考えていると、不二が再度口を開いた。
不二「ダメかな?」
先ほどとは違い、今度は悲しそうな笑みを浮かべいた。
ここで潮音は、以前に不二が裕太と確執があったのを思い出した。
周りを見ると、みんな個人差こそあるが悲しそうな顔に見えていた。
「分かりました。その案に乗ります。」
わ~と歓声や拍手が起こった。
潮音は意味が分からず、ポカンとしていた。
1番離れた所にいる乾はノートを出していた。
リョ「コイツは家に住んでいるんっスから、俺の親戚ってコトにすれば苗字は問題ないっスね。」
勝ち誇ったように言うリョーマに、不二は正論過ぎて言い返すことができないでいた。
手塚「妥当だろう。越前のは・・許可する。」
一気に騒ぎだ出したのがいた。
菊丸「おチビ~~!!」
桃城「ずり~な、ずり~ぜ!!」
別方向では
大石「胃が、胃が・・・」
河村「大石、大丈夫か?」
許可をすると言っておきながら、手塚も渋い顔をしていた。
今だに、対峙姿勢を崩していない2人もいた。
不二は、どことなく黒い笑みを浮かべていた。
不二「だったらボク達がいない所では、しっかり守ってよ。」
リョ「と~ぜん。」
今まであまり言葉を発していなかった潮音が口を開いた。
「これからは、よろしく!お兄ちゃん達!!」
満面の笑みで語尾にはハートマークまで付きそうな、潮音に全員が顔を赤く染め上げたのは言うまでもない。
「あ!忘れていた。」
ちょっと不機嫌になりながら乾を見上げた。(睨んだ)
「乾先輩は、別ですからね。私まだ怒ってますから!!」
そう言うと乾に向かって『あっかんべー』をした。
その仕草すらかわいく、今度は鼻血を噴きそうなになった者まで居た。
まだまだ騒動はこれから続く。
放課後となった青学の廊下を4人の男子生徒が歩いている。
それを見た女子生徒たちは顔を赤める者や、ただただ見つめる者とそれぞれだった。
本人達の心境は違う物だった。
胃の辺りに痛みを感じながら歩く大石。
『まいったな~』という表情を浮かべながら歩く河村。
いつも以上に眉間に皺を寄せて歩く手塚。
なにも変わらない様子で歩く乾。
4人はテニスコートへと向かっていた。
昨日の出来事を昼休みに乾から聞いたのだ。
手塚と大石はスミレに呼ばれていていなかった。
河村は家の手伝いで早々に帰ったのでいなかった。
珍しく大石と河村が乾に抗議した。
手塚も『問題だぞ!乾。」と言うが
当の乾は『放課後に来るだろうから、本人を見れば良い。』
と言われた。
3人は本人を見たらもっと文句を言うつもりでいた。
だがこの時、乾の眼鏡がキラン~と光ったのを知らないでいた。
テニスコートに行くと菊丸と桃城が言い合いをしていた。
「英二先輩だけするいっスよ!オレにも貸して下さい!!」
「いやだも~ん!!」
背を向けた菊丸の腕の中に何かがいる。
「何を騒いでいる!菊丸、桃城!!グラウンド・・」
いつものように『グラウンド20周』と言おうとすると幼い声が聞こえた。
「手塚ぶちょう~。助けて下さい!!」
菊丸の腕の中で潮音が涙目で訴えていた。
「・・え?英二?」
「それって・・・」
「陽月だな。」
姿を確認すると、3人は潮音のかわいさに驚きを隠せないでいた。大石と河村は、顔を赤くして立ち尽くしていた。
手塚は大股で歩いて行って、菊丸から[#dn=1#]を奪い取った。
「大丈夫だったか陽月?」
「苦しかったです。」
菊丸と桃城をまだ涙目で潮音はニラんでいた。
ニラまれた菊丸と桃城は、潮音の機嫌を取ろうと手塚のそばまで行くがなんと
「お前達には触らせない!」
と言いすたすたと歩いて行った。
「「そんな~~!!」」
と情けない声が響いた。
手塚の腕から降りると、スキを狙っていた菊丸がまたしても潮音を抱き上げようとしたが、今度はそう簡単にいかなかった。
手塚の後ろに隠れたのだった。
「なんで隠れるんだよ~!しかも手塚の後ろに~~!!」
「だって菊丸先輩おもいっきり『ぎゅ』ってするから苦しんです。」
「そんなこと言ったって、陽月がかわいいんだもん。」
この大きさだと潮音は顔を赤める事すらしないでいた。
珍しくドタバタに巻き込まれている手塚を少々黒い影を放ちながら見ている人物がいた。
「英二・・それと手塚もだけど、ずるいんじゃない?そんなに『潮音』を独り占めにするなんてさ。」
いつもと変わらずの笑顔だ。
そう本当に変わらない様に見えるが、どこか鋭さが混じって背後には、しっかりと黒いオーラを纏っていた。
ここの気温だけが確実に下がっていた。
菊丸は、ガチガチに凍った様な感じでいた。
手塚は、そこまでの状態になっていないが、かなり顔を青くしていた。
離れて見ていたため被害に遭わなかったリョーマは、さっき感じた違和感を不二に聞いた。
「不二先輩。なんでアイツの事を『潮音』って呼んだんですか?」
「あ~あ。いつもと違うから、気になったんだ。へ~え~。」
最後の言葉だけ不二はうっすらと開眼したが直ぐにいつもの笑顔に戻った。
「だってこんなに小さい子に『陽月』って呼ぶのも違和感あるから。」
「ふ~ん。」
「みんなに提案があるんだけど。」
そう言うと側にいたレギュラー陣が集まって来た。
無論その中に潮音の姿もある。
そのまま部室に移動した。
河村「提案ってなに?」
不二「陽月の姿が戻るまで、陽月じゃなくて潮音って呼ぶのはどう?」
この案に、すぐさま菊丸と桃城が賛成の声を上げた。
他のメンバーも賛成の意思を示した。
不二「もう1つ提案があるんだ。それは・・」
1度言葉を切ると潮音をしっかり見つめながら言った。
不二「潮音には、ボク達を『お兄ちゃん』って呼んでくれない?その姿で先輩って呼ばれるのも違和感あるし。だから敬語もなし。」
不二ファンが見たら間違いなく、卒倒しそうな程に甘く優しい笑顔を見せた。
潮音は考え込んでいた。
部活において上下関係は大切だと思っているからだ。
だが『この姿だと』と言われると、なんと答えれば良いのか判らなくなっていた。
『う~~』と考えていると、不二が再度口を開いた。
不二「ダメかな?」
先ほどとは違い、今度は悲しそうな笑みを浮かべいた。
ここで潮音は、以前に不二が裕太と確執があったのを思い出した。
周りを見ると、みんな個人差こそあるが悲しそうな顔に見えていた。
「分かりました。その案に乗ります。」
わ~と歓声や拍手が起こった。
潮音は意味が分からず、ポカンとしていた。
1番離れた所にいる乾はノートを出していた。
リョ「コイツは家に住んでいるんっスから、俺の親戚ってコトにすれば苗字は問題ないっスね。」
勝ち誇ったように言うリョーマに、不二は正論過ぎて言い返すことができないでいた。
手塚「妥当だろう。越前のは・・許可する。」
一気に騒ぎだ出したのがいた。
菊丸「おチビ~~!!」
桃城「ずり~な、ずり~ぜ!!」
別方向では
大石「胃が、胃が・・・」
河村「大石、大丈夫か?」
許可をすると言っておきながら、手塚も渋い顔をしていた。
今だに、対峙姿勢を崩していない2人もいた。
不二は、どことなく黒い笑みを浮かべていた。
不二「だったらボク達がいない所では、しっかり守ってよ。」
リョ「と~ぜん。」
今まであまり言葉を発していなかった潮音が口を開いた。
「これからは、よろしく!お兄ちゃん達!!」
満面の笑みで語尾にはハートマークまで付きそうな、潮音に全員が顔を赤く染め上げたのは言うまでもない。
「あ!忘れていた。」
ちょっと不機嫌になりながら乾を見上げた。(睨んだ)
「乾先輩は、別ですからね。私まだ怒ってますから!!」
そう言うと乾に向かって『あっかんべー』をした。
その仕草すらかわいく、今度は鼻血を噴きそうなになった者まで居た。
まだまだ騒動はこれから続く。