カボチャ祭り
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正門に向かって歩いていると、お目当ての人発見!
「ふ〜じ先輩!」
「やあ。どうしたの?」
『ニッコリ』とした笑顔。
う!久しぶりに見ると、なんて綺麗な笑顔だろう。
菊丸先輩なんかは時々『怖い』なんて言うけど、綺麗過ぎって意味かな?
意味分からないんだよね。
何も言わない私が不思議だったのか、不二先輩は顔を覗き込む様に見る。
「あ、あの。Trick or treat ?」
「そっか。ハロウィンだね。じゃtreat。」
「はい。」
「この後、時間ある?」
「ありますよ。」
「じゃ僕の家に行こう。」
今日は、久しぶりづくしでドキドキが収まらない。
なんて思っていると好きな香りが流れて来た。
「金木犀?」
「だね。どこからだろう?」
「良い香り。私好きです。この香り。」
潮音は満面の笑顔で不二に言う。
不二は自分の事を『好き』と言われた訳じゃないが、思わず胸がドキッと高鳴った。
抱きしめたくなる衝動を抑えて潮音に手を出した。
腕に抱きつく様にして潮音は手を繋いだ。
端から見たら、ただのバカップルにしか見えないだろう。
この光景を見た乾はそうメモしていた。
そうこうしている間に不二宅に着いた。
「ただいま。」
「お邪魔します。」
誰の声もしない事に『あれ?』お思いながら不二は、リビングに行くと『出掛けます』と母からの手紙があった。
「みんな出かけてるんだ。先に部屋に行っていて。」
「はい。」
先輩の部屋に入るといつも通りに、綺麗すぎるぐらいに整理されている。
窓辺に寄るとサボテン達が目に入った。
「良いね。きみ達は、いつも先輩といられて。私ももう少し長くいたいよ。」
トゲトゲっとしている棘をつんつんしてみた。
不二先輩と知り合ってから知った植物。
人間はトゲトゲしていたら嫌われるけど、植物は身を守るためだったら嫌われないで好かれる。
面白いよね。
ガチャ
「お待たせ。」
「そんな事ないですよ。」
「こっちに来なよ。」
不二先輩は小さなテーブルに、紅茶と綺麗に盛り付けられたお菓子を置いた。
「良い香り。パイですか?」
「うん。姉さんが焼いておいた物に生クリームを乗せたんだ。こうちゃんはミルクだけどよね。」
「はい。」
「じゃ食べよう。」
「「いただきます」」
口に入れると、ちょっと酸味のあるベリーの味が広がる。
小さい時に食べたキーイチゴに似てる。
目を閉じてゆっくり味わった。
閉じていた目を開けると、不安そうな不二先輩の顔があった。
「どうしたんですか?」
「それは僕の言葉だよ。美味しくなかった?」
「いえ違います。すっごく美味しいです。ただ・・・」
「『ただ』なに?」
「昔食べたキーイチゴの味を思い出したんです。キーイチゴは生で食べていましたけどね。盛り付けも綺麗でなんでもできるんだなって思っちゃいました。」
「そんなことないよ。家に材料があるから出来るだけだよ。」
しばらく話しながらパイを食べていた。
最後の一口をしっかりと味わった。
「ごちそうさまでした。」
「おそまつさま。これでtreatになったかな?」
「普通反対ですよ。」
潮音は満面の笑み浮かべた。
不二は、その顔を見て我慢の糸が切れた。
『潮音』と呼んで手招きをした。
何の疑問も持たずに隣に座った。
「フフ。口の端にクリームついてる。」
「え?」
慌てて手で取ろうとする潮音の手を抑えて、不二は舐めとっと。
正面からお互いを見る。
真っ赤になった潮音が不二の瞳に映っている。
いつもと変わらない様に見える不二が潮音の瞳に映っていた。
ゆっくりと不二の顔を近づき唇が重なった。
チュッ
というリップ音を残して離れて行った。
さっき以上に耳まで真っ赤にした潮音がいた。
不二は腕の中に閉じ込め、今度こそ満足そうな笑みを浮かべていた。
なすがままで、抱きしめられている潮音をサボテン達が見ていた。
「ふ〜じ先輩!」
「やあ。どうしたの?」
『ニッコリ』とした笑顔。
う!久しぶりに見ると、なんて綺麗な笑顔だろう。
菊丸先輩なんかは時々『怖い』なんて言うけど、綺麗過ぎって意味かな?
意味分からないんだよね。
何も言わない私が不思議だったのか、不二先輩は顔を覗き込む様に見る。
「あ、あの。Trick or treat ?」
「そっか。ハロウィンだね。じゃtreat。」
「はい。」
「この後、時間ある?」
「ありますよ。」
「じゃ僕の家に行こう。」
今日は、久しぶりづくしでドキドキが収まらない。
なんて思っていると好きな香りが流れて来た。
「金木犀?」
「だね。どこからだろう?」
「良い香り。私好きです。この香り。」
潮音は満面の笑顔で不二に言う。
不二は自分の事を『好き』と言われた訳じゃないが、思わず胸がドキッと高鳴った。
抱きしめたくなる衝動を抑えて潮音に手を出した。
腕に抱きつく様にして潮音は手を繋いだ。
端から見たら、ただのバカップルにしか見えないだろう。
この光景を見た乾はそうメモしていた。
そうこうしている間に不二宅に着いた。
「ただいま。」
「お邪魔します。」
誰の声もしない事に『あれ?』お思いながら不二は、リビングに行くと『出掛けます』と母からの手紙があった。
「みんな出かけてるんだ。先に部屋に行っていて。」
「はい。」
先輩の部屋に入るといつも通りに、綺麗すぎるぐらいに整理されている。
窓辺に寄るとサボテン達が目に入った。
「良いね。きみ達は、いつも先輩といられて。私ももう少し長くいたいよ。」
トゲトゲっとしている棘をつんつんしてみた。
不二先輩と知り合ってから知った植物。
人間はトゲトゲしていたら嫌われるけど、植物は身を守るためだったら嫌われないで好かれる。
面白いよね。
ガチャ
「お待たせ。」
「そんな事ないですよ。」
「こっちに来なよ。」
不二先輩は小さなテーブルに、紅茶と綺麗に盛り付けられたお菓子を置いた。
「良い香り。パイですか?」
「うん。姉さんが焼いておいた物に生クリームを乗せたんだ。こうちゃんはミルクだけどよね。」
「はい。」
「じゃ食べよう。」
「「いただきます」」
口に入れると、ちょっと酸味のあるベリーの味が広がる。
小さい時に食べたキーイチゴに似てる。
目を閉じてゆっくり味わった。
閉じていた目を開けると、不安そうな不二先輩の顔があった。
「どうしたんですか?」
「それは僕の言葉だよ。美味しくなかった?」
「いえ違います。すっごく美味しいです。ただ・・・」
「『ただ』なに?」
「昔食べたキーイチゴの味を思い出したんです。キーイチゴは生で食べていましたけどね。盛り付けも綺麗でなんでもできるんだなって思っちゃいました。」
「そんなことないよ。家に材料があるから出来るだけだよ。」
しばらく話しながらパイを食べていた。
最後の一口をしっかりと味わった。
「ごちそうさまでした。」
「おそまつさま。これでtreatになったかな?」
「普通反対ですよ。」
潮音は満面の笑み浮かべた。
不二は、その顔を見て我慢の糸が切れた。
『潮音』と呼んで手招きをした。
何の疑問も持たずに隣に座った。
「フフ。口の端にクリームついてる。」
「え?」
慌てて手で取ろうとする潮音の手を抑えて、不二は舐めとっと。
正面からお互いを見る。
真っ赤になった潮音が不二の瞳に映っている。
いつもと変わらない様に見える不二が潮音の瞳に映っていた。
ゆっくりと不二の顔を近づき唇が重なった。
チュッ
というリップ音を残して離れて行った。
さっき以上に耳まで真っ赤にした潮音がいた。
不二は腕の中に閉じ込め、今度こそ満足そうな笑みを浮かべていた。
なすがままで、抱きしめられている潮音をサボテン達が見ていた。