カボチャ祭り
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
図書室から戻るとクラスメイトがニコニコしていた。
「どうしたの?」
「潮音の携帯鳴っていたよ。」
机に置きっぱなしにしていた携帯に視線を落とした。
「ごめん。発信者見えちゃった。」
詫びれもなく言われ思わず携帯を落としそうになった。
廊下に出て素早くタップする。
「もしもし。幸村さん?」
《潮音?俺だよ。着信見て折り返ししてくれたの?》
「そうです。珍しいですね。こんな時間にかけて来るなんて。どうしたんですか?」
《簡単だよ。今学校の近くにいるんだ。会えない?》
「会いたいです。どこに行けば良いですか?」
《校門で待ってるよ。》
「はい。じゃ、直ぐに行きます。」
《あ!待って潮音。》
「なんですか?」
《Trick or treat?》
「えっと・・・」
《答えて。》
「じゃあ・・・treat。」
《っふ。待っているよ。》
今鼻で笑われた?
と思いながら切って、スクールバッグを持った。
「これで帰るね。」
「報告しなさいよ。」
「また明日ね。」
「うん。バイバイ!」
姿が見えなくなるとクラスメイト達は揃って
『完全に恋する乙女に潮音がなっている』と言ったのだった。
正門を出ると壁に背中を預けて立っている幸村さんがいた。
あまりにも綺麗な姿で絵みたい。
「お待たせしました。」
「待ってなんていないよ。どこで持て成してくれるのかな?」
「えっと時間ありますか?」
「多少はあるよ。」
「だったら家まで来てください。」
「喜んで!」
しばらく何も話さずに歩いていた。
意外に早く陰る10月の太陽。
街灯が点きだした。
時折吹く風で幸村さんの髪が揺れる。
天然パーマのふわふわした髪を風に靡かせている。
私の方を向いた幸村さんの視線と合わさる。
「さっきの『treat』ってもう1度言って。」
「『treat』これで良いんですか?」
何か考えている?
なんで?
「海外に居たことある?」
「ないですよ。行った事はありますけど。どうしたんですか?」
「いや。あんまりにも発音が綺麗だったから。」
なんか照れる。
『綺麗』なんて言われた事ないからな。
「ふふ。かわいいな潮音は。」
「か・かわいくないですよ。いつもガサツって言われますもん。」
「俺から見たら可愛いよ。それじゃ駄目?」
首を少しだけ傾けて覗き込む様に見られる。
大好きな笑顔ともに。
だから何も言えなくて、うなずいた。
左手が温かい。温かい正体は、幸村さんと手を繋いでいるからだ。
家に着くと私の部屋に行ってもらった。
私はというと台所で、ココアを作り出した。
ココアの素に、お湯を入れるのとは違う。
お菓子を作る時に使う、お砂糖の入ってないココアパウダーを使って作るココア。
ココアパウダーを炒ってお砂糖と混ぜてから、牛乳お入れる。
これで温まれば出来上がり。
簡単だけど、とっても美味しいんだ。
トレーに乗せて部屋に戻る。
「お待たせです。」
「何をご馳走してくれるの?って言いたかったけど、この香りはココアだね。」
「はい。甘いの駄目でした?」
「甘過ぎなけれな。」
「多分。大丈夫だと思いますが・・・・・」
「いただくよ。うっ・・・」
「駄目でしたか?」
「美味しよ。ただ少し甘いな。」
もっと甘さ抑えるんだった。
自分の不甲斐なさで、下を向いてしまった。
「これ牛乳入れた?」
「・・・はい。」
「普通に飲むのと味が違うね。何か隠し味入れた?」
「いえ。お菓子を作る時のココアパウダーで作りました。」
「だからか。店で飲む様な味だよ。いいかげん顔を上げて。」
しょうがないなって感じで幸村は潮音の両頬に手を添えて上を向かせた。
「今度は、もう少し甘さ控えめにして作って。また飲みたい。」
「はい。」
ようやく笑顔を見せた潮音に幸村は、チュとキスをした。
潮音は、真っ赤なリンゴ状態。
「俺には、このぐらいの甘さがちょうど良いな。」
しばらく真っ赤になった潮音を抱きしめていた。
ココアとキスどっちが甘い?
「どうしたの?」
「潮音の携帯鳴っていたよ。」
机に置きっぱなしにしていた携帯に視線を落とした。
「ごめん。発信者見えちゃった。」
詫びれもなく言われ思わず携帯を落としそうになった。
廊下に出て素早くタップする。
「もしもし。幸村さん?」
《潮音?俺だよ。着信見て折り返ししてくれたの?》
「そうです。珍しいですね。こんな時間にかけて来るなんて。どうしたんですか?」
《簡単だよ。今学校の近くにいるんだ。会えない?》
「会いたいです。どこに行けば良いですか?」
《校門で待ってるよ。》
「はい。じゃ、直ぐに行きます。」
《あ!待って潮音。》
「なんですか?」
《Trick or treat?》
「えっと・・・」
《答えて。》
「じゃあ・・・treat。」
《っふ。待っているよ。》
今鼻で笑われた?
と思いながら切って、スクールバッグを持った。
「これで帰るね。」
「報告しなさいよ。」
「また明日ね。」
「うん。バイバイ!」
姿が見えなくなるとクラスメイト達は揃って
『完全に恋する乙女に潮音がなっている』と言ったのだった。
正門を出ると壁に背中を預けて立っている幸村さんがいた。
あまりにも綺麗な姿で絵みたい。
「お待たせしました。」
「待ってなんていないよ。どこで持て成してくれるのかな?」
「えっと時間ありますか?」
「多少はあるよ。」
「だったら家まで来てください。」
「喜んで!」
しばらく何も話さずに歩いていた。
意外に早く陰る10月の太陽。
街灯が点きだした。
時折吹く風で幸村さんの髪が揺れる。
天然パーマのふわふわした髪を風に靡かせている。
私の方を向いた幸村さんの視線と合わさる。
「さっきの『treat』ってもう1度言って。」
「『treat』これで良いんですか?」
何か考えている?
なんで?
「海外に居たことある?」
「ないですよ。行った事はありますけど。どうしたんですか?」
「いや。あんまりにも発音が綺麗だったから。」
なんか照れる。
『綺麗』なんて言われた事ないからな。
「ふふ。かわいいな潮音は。」
「か・かわいくないですよ。いつもガサツって言われますもん。」
「俺から見たら可愛いよ。それじゃ駄目?」
首を少しだけ傾けて覗き込む様に見られる。
大好きな笑顔ともに。
だから何も言えなくて、うなずいた。
左手が温かい。温かい正体は、幸村さんと手を繋いでいるからだ。
家に着くと私の部屋に行ってもらった。
私はというと台所で、ココアを作り出した。
ココアの素に、お湯を入れるのとは違う。
お菓子を作る時に使う、お砂糖の入ってないココアパウダーを使って作るココア。
ココアパウダーを炒ってお砂糖と混ぜてから、牛乳お入れる。
これで温まれば出来上がり。
簡単だけど、とっても美味しいんだ。
トレーに乗せて部屋に戻る。
「お待たせです。」
「何をご馳走してくれるの?って言いたかったけど、この香りはココアだね。」
「はい。甘いの駄目でした?」
「甘過ぎなけれな。」
「多分。大丈夫だと思いますが・・・・・」
「いただくよ。うっ・・・」
「駄目でしたか?」
「美味しよ。ただ少し甘いな。」
もっと甘さ抑えるんだった。
自分の不甲斐なさで、下を向いてしまった。
「これ牛乳入れた?」
「・・・はい。」
「普通に飲むのと味が違うね。何か隠し味入れた?」
「いえ。お菓子を作る時のココアパウダーで作りました。」
「だからか。店で飲む様な味だよ。いいかげん顔を上げて。」
しょうがないなって感じで幸村は潮音の両頬に手を添えて上を向かせた。
「今度は、もう少し甘さ控えめにして作って。また飲みたい。」
「はい。」
ようやく笑顔を見せた潮音に幸村は、チュとキスをした。
潮音は、真っ赤なリンゴ状態。
「俺には、このぐらいの甘さがちょうど良いな。」
しばらく真っ赤になった潮音を抱きしめていた。
ココアとキスどっちが甘い?