アスランはカガリと共にオーブに戻っていた。
キラはアスランの運転する車に乗ったいた。
走っているのは海岸線。
しかも車はオープンカーなので、気持ちよさそうなものなに2人を包空気は重い。

「もう知ってんだろう。ユニウスセブンの事は・・・」
「うん。戦ったの？」
「粉砕作業に出たら、彼らがいた。俺だって好きで戦った訳じゃない。」
「それは・・そうだよね。」
「ユニウスセブンを落とした1人が言っていた『パトリック・ザラの取った行動こそが、コーディネーターとして唯一正しい』とオレは・・どうしたらいいのか判らくなった。今でも父の言葉に踊らされてる人たちがいると知って。その息子として・・・」


　浜辺でラクスが子供たちとといる光景を見てアスランは。、つの事を思い出した。
「そういえば紹介したい人が居るって言っていたな？」
「あ～あ。家にいるよ。僕の大切な婚約者がね。」
ニコニコ市なら言うキラを見て、アスランは本気で大切な相手なんだなと思いながら車を走らせた。


　しばらくして家の空いているスペースに車を止めた。
一気に険しい表情ななったアスランは、そのままハンドルを握りしめて話し出した。
「2年前も、このオーブで言ったよな『なにが敵で、何と戦わなきゃいけないんか』って。」
「うん。」
「お前は『一緒に探せばいい』と言った。2年たった今も答えが出ないんだ。だからプラントに行く。」


　2人が話し終えたのを見計らって、シオン、ラクス、バルドフェルド、アイシャは外に出た。
「お・おかえりなさい。」
「ただいま。シオンどうしたの、その恰好？」
キラが驚くのも無理はない。
ベージュのカーゴパンツにカットソーととても珍しい姿でいた。

「ちょ・と・・ね」
最後に意味ありげに言いながアスランを見た。

「キラこの人か？さっき言っていた婚約者って。」
「うん。そうだよ。」
上機嫌に答えるキラに対してシオンを目を丸くするだけで何も答えない。
そのかわりにラクスが答える。
「いつからシオンがキラの婚約者になったんですの。私の目の黒いうちは認めませんわよ。」

　微笑みながら言っているが、決して目は笑っていない。
ラクスからうっすらと黒いオーラがでている。
キラからも同じようなオ－ラが出ていた。

　ま・まさか？！これが噂のブラック化なに？
とりあえず話をすすめようとシオンは思った。

「はじめまして。シオンヒヅキです。」
「あ、アスランザラだ。」
「アスアランさん、いきなりで申し訳ないんですが私と格闘戦してくれませんか？」
「は？！」
「え？！」
「なんですって？！」
言い合いをしていたキラとラクスまで声を上げた。
「待ってくれ。君は民間人だろ？」
「そうですよ。」
「俺は軍人上りがらか、相手はできない。」

　今までの話の流れを見舞っていた、バルドフェルドとアイシャが口をはさんだ。
「確かに彼女は民間人よ。飲み込みが早くセンスもあるわ。昨日なんて見事に負けたわ。」
「こう言えば君には分かりやすいかな。正式に訓練すれば確実に『ザフトレッド』の実力がある。」
「ザフトレッド・・・」
「シオンが？」
「分かりました。」
「ちょっとまって、アスアラン！」
「大丈夫だ手加減はする。」
「当然でしょ。ってかなんでシオンはこんな事するの？」
キラにしたら疑問だろう。
怒りと悲しみの入り混じった瞳でシオンに迫った。
「後で話すから。」
「分かった。絶対だよ。怪我だけはしないで。」



　シオン達は海岸近くの砂地に移動した。
アスランは上着を脱いでバルドフェルドに預けた。
正面から対峙してアスランはハッっとした。
さっきまでとはシオンを包んでいる空気が変わった。
凛としているだけじゃなく、冷たく微量ではあるが殺気を含む空気。
目は細くなりやや目尻が上がっている。

　キラから話を聞では、普通の少女だと思っていた。
会った時もそう思った。
だが今は別人を見ているように感じていた。

「はじめ！！」

　バルドフェルドの掛け声でスタートした。
シオンを包む空気は、さらに強くなった。

　さすがアスラン隙がない。アイシャさんよりかなり強い。
きっとこれでも手加減しているはず・・・
ただ対峙しているだけで汗が出る。
気迫だけで負けそう。

　ここで動いたら即座に殺される（負ける）殺される。
今は、まだ戦場じゃない。
だったら負けても良い。私の戦い方をする。
「先手必勝～～。」
しゃがみ込んで懐に入ろうとしたが、足をは払われた。
体勢を崩しながらバク転。反動をつけて左足で顎に蹴りを入れる。
これはうまく入った。
体勢を立て直す暇がなくアスランの拳が来た。
すれすれで避けるだけで、いっぱい、いっぱいで反撃の暇がない。
「避けるのは上手いな。これはどうだ？」
口元だけに笑みを浮かべて、仕掛ける。
しまった腕をと取られた。
案の定投げ飛ばされた。
バザッ～～～

「シオン～～！」

　キラの心配した声が響くが、今のシオンには雑音だった。
入っていこうとするキラをバルドフェルドが止めた。
起き上がる前にアスアランが飛びかかってきた。
首に両手をかけられていたが、シオンものど元に手を手刀のように置いていた。

「ストップ～～～！」

バルドフェルドの声が響く。
アスランはこの状況になっても悲鳴を上げないシオンい驚いていた。
目を逸らすことなく、真っ直ぐにアスランを見つめる。
肩で息をしているシオンは、初めの空気に戻っていた。

「アスランいつまでシオンに乗っているの？」
キラの言葉で状況が分かったアスランはどいた。
「シオン怪我はありませんか？」
「もちろん、ないよ。」

「すまない。」
「いいえ。」
キラが手を引いて立たせた。
アスランの視線が気になる。
「相手してくれて、ありがとう。」
「いた・・確かにその実力はあるな。はじめはカガリと対峙したとに似ていたが後半は、かなり本気だったったよ。」
「良かったわねシオン。」
「はい！」

「なんで、こんな事したの？」
き・キラ怖いよ。
さっき以上の黒いオーラを放ってくる。
違う意味でアスランと対峙していた時よりも怖い。

「自分を守れるように、力量を計りたかったの。ここ少しだけど、銃・ナイフ・格闘技・爆弾類の扱いを教えてもらっていたの。」
「そんなものまで～～！だから見かけない時があったのか。」
「まぁ～～。」
キラとラクスは驚いた声を上げる。
「言っておくが銃の扱いは。オレでも目を見張るぞ。」
アスランは考えなら
「君はコーディネーターだろ？｝
「え？私はナチュラルだよ。」
「嘘だ！こんな動きをしていてナチュラルだなんて・・・」
ここまで断言されてしまいシオンはだまってしまった。

「キラ、アスアランにどこまで話した？」
「別の世界からきて年齢は１８歳これから起きることを知っている
「ありがとう。だったら話は早いわ。」
「本当に別の世界から来たのか？」
「うん。で、話に戻ると私、競泳の選手だったの。これでも世界大会にも出ていたのよ。メダルを取っとったりしたわ・これで、ナチュラルでも動ける理由がわかった？」
「今度は、泳いでるところ見たいをですわ。」
ラクスが手を握りなら言う。
「僕もみたいな。」
　
うしろから抱きつきうキラ。
２人の視線がぶつかあう。
シオンの肩の辺りでバチバチと言いそうだ。
挟まれていたシオンはいたたまれなくなった。

「アスランほっといて良いの？」
なんとなく話を振ってみたが、アスランしたらいい迷惑だ。

「僕の
シオンに手をけてたアスランなんて知らないよ。」
「それは言えてますね。本気じゃなかったにしても。」

まずい！藪蛇だった～～！！

「言い出したのは私だし、この場合あいこじゃない？私だって手刀でアスランの首を討とうとしたんだしね。」
「シオンなんて優しいのでしょ。」
「さすが僕のシオン。」

あい変わらず「僕のを』の強調していうキラ。
それが気にいらずに、大泡を始めるラクスとキアラ。
半ば呆れ気味のアスラン。

「いつもこうなのか？」
「だいたいわね。」

　今まで２人の間に居たシオンが抜け出してきてアスランと話出すている。
この光景見ながらアスランは、いつまでも続けばいいと思っていた。