STAR11 ようこそアークエンジェルへ(AA)
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今AAは海底深くに潜ってる。
海底に落ち着くと格納庫に全員が呼ばれた。
「今回から搭乗することになったクルーが居ます。」
マリューさんの声でキラの横にいた私は一歩前に出た。
「シオンヒヅキと言います。18ですので一番下になります。よろしくお願いします。」
深々とお辞儀をした。
この後解散になったが格納庫にあるNSはフリーダムとストライク・ルージュだけなのに、もう1機MSがある。
ものすごく気になる。
なんであるんだろう?そんな思いのまま、ブリッチに移動した。
「ようやう落ち着いて話ができるな。」
バルドフェルドが全員い向けて言う。
それに対してアイシャが答える。
「アンディーが言いたいのは、2人が襲われたわけね。」
「もちろん!」
そう言うと私の方を見る。
「なんでなの?シオン。」
どこまで話して良いのか、下を向たまま少し考えた。
「まだ詳しくは言えませんが、ラクスが邪魔なんです。議長にとっては・・・」
マリューが驚きの声を上げる。
「なんで?ラクスさん?だってプラントの人達に絶対的に影響力がある人なのに。」
「だから・・・なんです・・」
マリューさんの問いかけに、声を絞り出すようにしか答えられなかった。
「ラクスの事はなんとなく分かった。シオン、キミはなんでなだ?」
バルドフェルドさんの問いに考える。
「元々は私が襲われるなんてありえない話です。でも私の場合は・・・」
1度言葉を切ると、キラが続けて行った。
「連行される感じだった?」
「1人のザフト兵が『ご同行願います』と言ってました。もしかしたら・・・」
自分の考えをここまで話した中で、肯定化させた。
「きっと議長の差し金だと思います。私の事はこの先の局面で利用できると考えたんだと思います。それぐらい平気でしますよ。前議長のパトリックさん以上に策略家で、やりにくい相手ですよ。ギルバート・ギュランダル氏は。」
「ま~た、とんでもないのを相手にするんだな。」
「はい。」
キラが疑問を投げかける。
「じゃ、これがザフトの相違ってことなの?ラクスを殺そうしとして、シオンを利用しようとするのが、今のザフトなの?」
「そうとは言えないです。今回こんな強硬手段に出たのは、軍の1部の人達だと思います。少なくとも民衆にはラクスの存在を望んでいます。私の存在も軍の上層部でもきっと…議長直属の部隊ぐらいしか知らないと思います。」
最後の言葉を聞いて、バルドフェルドさんとアイシャさんの顔色が変わった。
「あの時に襲ってきたのは特務隊と考えて良いんだな?」
「はい。バルドフェルドさんもそう叫んでましたが、当たっていると思います。ラクスを仮に亡き者にできても、そのまましておいたらバレますから、バレないようにやって、私を連れ出しも同時にするとしたら、そうなります。」
「しばらくは、海底 で世界の情勢を見ましょう。」
マリューさんの言葉で解散になった。
まだ艦内に慣れてない私は、あちこちを歩き回っていた。
そして出た場所は、格納庫だった。
なんだっていきなり格納庫になるかな。
でも気になっていた物もあるから丁度良かったかな。
私の記憶にない機体。
「なんだ、嬢ちゃん気になるのか?この機体が?」
マードックさんが気さくに話しかけてきた。
「はい。」
「これはな、オーブの最新型なんだとよ。」
「最新型ってことはナチュラルでも動かせるんですか?」
「あ~あ。バックアップOSを積んでるとよ。なんだ?興味あんのか?」
「元々機械関係も好きです。きちんと勉強はしてませんけどね。名前はあるんですか?」
「あ~クロスだ。」
名前を聞いてもう1度[#ruby=機体_クロス#]を見上げた。
ここでは普段聞かない人の声がした。
「ここにいたの。探したのよシオンさん。」
「マリューさん?!」
マードックさんも驚く。
「あれま!艦長が、こんなところまで来るとは?」
「シオンさんを借りでも良いかしら?」
「かまいませんぜ。」
「ありがとう。行きましょうシオンさん。」
「はい。」
マードックさんに1礼をしてマリューさんの後について格納庫を後にした。
連れてこられたのは艦長室だった。
わ~!見ていたののと同じ部屋だ!しかも私の階級じゃなかな入れない所でもある。
「ごめんなさいね。なかなか話す時間がなくて。」
「いえ。そんな事ないです。オーブにいる時から迷惑かけっぱなしで、ここでも足手まといかもしれません。」
マルキ導師が言う私の役割が分からず、うつむき加減になる。
「貴女は、貴女で迷う事が多いと思うけど、あなたがいないと困る人もいるのよ。」
「・・・それってキラですか?」
言いながら赤くなった。
目の前にはAAの艦長の顔じゃなくオーブにいた時に良くみていた顔のマリューさんがいた。
「キラ君が1番だとうけど、ラクスさんや私達オーブで一緒だったみんなはシオンさんにいて欲しいと思うわ。みんなシオンさんの事を大事に思ってるわ。他のクルーだって、これから知れば同じだと思うわ。こんな戦艦にいて欲しいと思うのも、おかしな話だけどね。」
「そんな事ないです。嬉しいです。私を必要としてくれる人達がいることが。でも艦のことは知らない事ばかりですので、これからご指導願います。」
頭を下げ後にオーブの敬礼をした。
「もちろんよ。飲み込み早いみたいだから頼りにしているわ。ヒヅキ三尉。」
笑いながら、そう言ってくれた。
「精一杯やります。ラミアス艦長。ところで誰が乗るつもりで乗せたんですかクロスは?」
「まだ決まってないのよ。なんならシオンさん乗る?」
「ご冗談を。」
お互い顔を見合わせて笑った。
この人は、軍人でありながらやっぱり根っからの軍人ではないのだと、改めて思った。
艦長室を出て通路を歩いている時に、今話していた事を再度頭の中で繰り返した。
『シオンさんの乗る?』
『ご冗談を。』
この言葉が現実になるなんて、この時の私は全くもって頭の隅にも考えがなかったのだった。
海底に落ち着くと格納庫に全員が呼ばれた。
「今回から搭乗することになったクルーが居ます。」
マリューさんの声でキラの横にいた私は一歩前に出た。
「シオンヒヅキと言います。18ですので一番下になります。よろしくお願いします。」
深々とお辞儀をした。
この後解散になったが格納庫にあるNSはフリーダムとストライク・ルージュだけなのに、もう1機MSがある。
ものすごく気になる。
なんであるんだろう?そんな思いのまま、ブリッチに移動した。
「ようやう落ち着いて話ができるな。」
バルドフェルドが全員い向けて言う。
それに対してアイシャが答える。
「アンディーが言いたいのは、2人が襲われたわけね。」
「もちろん!」
そう言うと私の方を見る。
「なんでなの?シオン。」
どこまで話して良いのか、下を向たまま少し考えた。
「まだ詳しくは言えませんが、ラクスが邪魔なんです。議長にとっては・・・」
マリューが驚きの声を上げる。
「なんで?ラクスさん?だってプラントの人達に絶対的に影響力がある人なのに。」
「だから・・・なんです・・」
マリューさんの問いかけに、声を絞り出すようにしか答えられなかった。
「ラクスの事はなんとなく分かった。シオン、キミはなんでなだ?」
バルドフェルドさんの問いに考える。
「元々は私が襲われるなんてありえない話です。でも私の場合は・・・」
1度言葉を切ると、キラが続けて行った。
「連行される感じだった?」
「1人のザフト兵が『ご同行願います』と言ってました。もしかしたら・・・」
自分の考えをここまで話した中で、肯定化させた。
「きっと議長の差し金だと思います。私の事はこの先の局面で利用できると考えたんだと思います。それぐらい平気でしますよ。前議長のパトリックさん以上に策略家で、やりにくい相手ですよ。ギルバート・ギュランダル氏は。」
「ま~た、とんでもないのを相手にするんだな。」
「はい。」
キラが疑問を投げかける。
「じゃ、これがザフトの相違ってことなの?ラクスを殺そうしとして、シオンを利用しようとするのが、今のザフトなの?」
「そうとは言えないです。今回こんな強硬手段に出たのは、軍の1部の人達だと思います。少なくとも民衆にはラクスの存在を望んでいます。私の存在も軍の上層部でもきっと…議長直属の部隊ぐらいしか知らないと思います。」
最後の言葉を聞いて、バルドフェルドさんとアイシャさんの顔色が変わった。
「あの時に襲ってきたのは特務隊と考えて良いんだな?」
「はい。バルドフェルドさんもそう叫んでましたが、当たっていると思います。ラクスを仮に亡き者にできても、そのまましておいたらバレますから、バレないようにやって、私を連れ出しも同時にするとしたら、そうなります。」
「しばらくは、
マリューさんの言葉で解散になった。
まだ艦内に慣れてない私は、あちこちを歩き回っていた。
そして出た場所は、格納庫だった。
なんだっていきなり格納庫になるかな。
でも気になっていた物もあるから丁度良かったかな。
私の記憶にない機体。
「なんだ、嬢ちゃん気になるのか?この機体が?」
マードックさんが気さくに話しかけてきた。
「はい。」
「これはな、オーブの最新型なんだとよ。」
「最新型ってことはナチュラルでも動かせるんですか?」
「あ~あ。バックアップOSを積んでるとよ。なんだ?興味あんのか?」
「元々機械関係も好きです。きちんと勉強はしてませんけどね。名前はあるんですか?」
「あ~クロスだ。」
名前を聞いてもう1度[#ruby=機体_クロス#]を見上げた。
ここでは普段聞かない人の声がした。
「ここにいたの。探したのよシオンさん。」
「マリューさん?!」
マードックさんも驚く。
「あれま!艦長が、こんなところまで来るとは?」
「シオンさんを借りでも良いかしら?」
「かまいませんぜ。」
「ありがとう。行きましょうシオンさん。」
「はい。」
マードックさんに1礼をしてマリューさんの後について格納庫を後にした。
連れてこられたのは艦長室だった。
わ~!見ていたののと同じ部屋だ!しかも私の階級じゃなかな入れない所でもある。
「ごめんなさいね。なかなか話す時間がなくて。」
「いえ。そんな事ないです。オーブにいる時から迷惑かけっぱなしで、ここでも足手まといかもしれません。」
マルキ導師が言う私の役割が分からず、うつむき加減になる。
「貴女は、貴女で迷う事が多いと思うけど、あなたがいないと困る人もいるのよ。」
「・・・それってキラですか?」
言いながら赤くなった。
目の前にはAAの艦長の顔じゃなくオーブにいた時に良くみていた顔のマリューさんがいた。
「キラ君が1番だとうけど、ラクスさんや私達オーブで一緒だったみんなはシオンさんにいて欲しいと思うわ。みんなシオンさんの事を大事に思ってるわ。他のクルーだって、これから知れば同じだと思うわ。こんな戦艦にいて欲しいと思うのも、おかしな話だけどね。」
「そんな事ないです。嬉しいです。私を必要としてくれる人達がいることが。でも艦のことは知らない事ばかりですので、これからご指導願います。」
頭を下げ後にオーブの敬礼をした。
「もちろんよ。飲み込み早いみたいだから頼りにしているわ。ヒヅキ三尉。」
笑いながら、そう言ってくれた。
「精一杯やります。ラミアス艦長。ところで誰が乗るつもりで乗せたんですかクロスは?」
「まだ決まってないのよ。なんならシオンさん乗る?」
「ご冗談を。」
お互い顔を見合わせて笑った。
この人は、軍人でありながらやっぱり根っからの軍人ではないのだと、改めて思った。
艦長室を出て通路を歩いている時に、今話していた事を再度頭の中で繰り返した。
『シオンさんの乗る?』
『ご冗談を。』
この言葉が現実になるなんて、この時の私は全くもって頭の隅にも考えがなかったのだった。