廻る時想い
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大阪支社から東京本社に移動になった。
東京と聞いて最初に思ったんが中学時の先輩やった。
ー中学回想ー
3年の先輩らが引退して新体制っても男子テニス部部長は白石先輩のままだったから大きな変化はなかった。
あれ?あの女子の先輩最近白石部長とようおるな。
目が合ってしまい軽く会釈すると微笑まれた。
2年に進級して白石部長に用があり3年2組に行くとその先輩もおった。
用事を伝え終わると白石部長が隣にいた人を紹介した。
「彼女、女子テニス部の部長の陽月潮音さんや。」
「2年の財前光です。」
「財前くんね、よろしく。」
初めて目が合った時の様に微笑んだ。
それから男子の練習試合にも参加するようになった。
女子だといつも勝ってしまい練習にならないという理由だった。
俺も白石部長や謙也さんに交じって話をするようになった。
その内、潮音先輩を目で追うようになるのに時間は掛からなかった。
その頃には『好き』なんだと思った。
部活に行くのも楽しくなったが、きっと白石部長の事が好きなんだろうと思った。
先輩らが引退して俺が部長を引き継いだ。
受験があっても先輩らは遊びに来てくれていた。
もちろん潮音先輩もや。
普通女子部の方やろと思ったが、来てくれる事に素直に喜んだ。
先輩らが卒業すると頻繁に来てくれるのは、白石部長と謙也さんだけになった。
不思議に思い聞くと
「卒業と共に大阪離れたわ。」
「どこに行ったんか知ってます?」
「何も言われんかった。」
眉を下げて寂しそうに白石部長は言った。
夜に潮音先輩の携帯に掛けるが繋がらなかった。
こんなにも心の中に居るのに薄情やと微笑んだ顔と共に思い、心の奥底に閉まった。
今になると淡い思い出になっていたが、それでもチクっと刺さる物があった。
新しい部署のチームに紹介された時に1つのデスクが空席になっていた。
それが気になっていると上司から『陽月さんは出張だから週明けに紹介する』と言われた。
潮音先輩と同じ苗字に複雑な心境になった。
週明け上司から紹介された彼女は、1つ年上の『陽月潮音さん』だった。
「財前さん?よろしくお願いします。」
微笑んでそう言った。
一目見て本人だと思った。
幼さが消えてスーツ姿がいかにも仕事のできる女に見えた。
確証が欲しくて直ぐに行動に出た。
「陽月さん、お昼一緒に食べませんか?」
「ごめんなさい。お弁当なの。」
「だったらコンビニで買って来ますんで。」
「分かりました。自販機近くのフリースペースで良いですか?」
「了解しました。」
袋を下げて戻れば同じように微笑んだ。
食べ始めてすぐに話し出した。
「四天宝寺中でしたよね?財前光です。覚えてはります?」
「やっぱり財前くんなんだ。懐かしい。元気だった?」
「それなりですね。」
嬉しそうな笑顔を見ると色々な想いで胸が締め付けられた。
聞きたくてたまらなかった中学後の事を聞いた。
「卒業と共にイギリスに行って、そっちでこの会社に入社したんだ。語学を見込まれて去年本社に移動したの。同じ会社なんてビックリだよ。ものすごく大人になってるし。皆とは連絡とってる?」
「こっちから連絡しなくても連絡してくる先輩らです。こっちも驚きました。あれっきりの人と会えるなんて。」
本人だと解れば少しぐらいつっついても良いだろう。
音信不通になったのは、イギリスで携帯を買い替えた時にデータを飛ばしたとのことだ。
よくある事だが、あの時は何処に行ったかも分からず随分不安だった事を伝えれば『ごめん、ごめん』と返って来た。
退社が重なった時に『これから埋め合わせして下さいね』と言えば『できる事なら』と返され、これだけでも中学の自分が救われるようだった。
それから時間が合えば夕食と共に酒に付き合ってもらっていた。
数えるのもうっとおしくなった頃やった。
「今日ペース早ないですか?」
「そうかな?」
潮音先輩は、比較的酒には強い方やった。
最初から日本酒なんて初めてやなと思いながら様子を伺い飲んでいた。
ちなみに俺はザルなので関係ない。
お銚子3本空けた時やった。
「ねぇ~なんでこんなに誘ってくれるの?あ、『埋め合わせって』言ってたもんね。なってる?」
首を傾け顔を赤めながら言われ、『ヤバい』と思いながらも会計を済ませるために席を立った。
店を出ながら自宅の最寄り駅を聞けば、俺の住んでる所の1つ隣の駅名を言われた。
送ってもええが足元ふらついとるしと理由をつけて家に連れて来た。
ソファーに座らせて水を渡せばそのまま飲んだ。
とろんとした目で見つめられてると手を出しそうになり、理性を総動員させてると、だんだんと焦点が合って来た。
周りを見回して『ここって?』なんて言うから当たり前に『俺ん家っすわ』と言えば慌てて『帰る』と立ち上がるが予想通り足元がふらついた。
「あぶな!!」
「ありがとう。」
「酔いがさめるまで大人しく座っとき。」
「うん。」
抱きしめたまま再度座らそうするとシャツを引っ張られソファーに押し倒してもうた。
「なんでこうなんねん。」
「ご、ごめん。」
「ほんまやでぇ。人をなんやと思って・・・」
言葉が続かなかった。
俺の下で酔ってんのと違う状態で顔を赤くしてる潮音先輩が、綺麗じゃなくて壮絶にかわいく見えた。
グロスでツヤツヤみずみずしく見える唇に吸い寄せられた。
触れるだけのキスをして顔を離すと驚きで目をまん丸にしていた。
「財前くん酔ってる?」
「酔ってません。」
「じゃ…なんで?」
「好きですこれじゃダメですか?」
「え?ええ???」
「そんな慌てんでもエエやろ。答えは?」
「好き…」
「やっと聞けたわ。おおきに。」
そのままお姫様抱っこすれば更に驚きの声が飛ぶ。
「順番逆になってないんやから、このまま抱く。」
「お手柔らかに。」
「無理やな。」
中学の自分にいってやりたい、そのまま信じてみいぃとな。
東京と聞いて最初に思ったんが中学時の先輩やった。
ー中学回想ー
3年の先輩らが引退して新体制っても男子テニス部部長は白石先輩のままだったから大きな変化はなかった。
あれ?あの女子の先輩最近白石部長とようおるな。
目が合ってしまい軽く会釈すると微笑まれた。
2年に進級して白石部長に用があり3年2組に行くとその先輩もおった。
用事を伝え終わると白石部長が隣にいた人を紹介した。
「彼女、女子テニス部の部長の陽月潮音さんや。」
「2年の財前光です。」
「財前くんね、よろしく。」
初めて目が合った時の様に微笑んだ。
それから男子の練習試合にも参加するようになった。
女子だといつも勝ってしまい練習にならないという理由だった。
俺も白石部長や謙也さんに交じって話をするようになった。
その内、潮音先輩を目で追うようになるのに時間は掛からなかった。
その頃には『好き』なんだと思った。
部活に行くのも楽しくなったが、きっと白石部長の事が好きなんだろうと思った。
先輩らが引退して俺が部長を引き継いだ。
受験があっても先輩らは遊びに来てくれていた。
もちろん潮音先輩もや。
普通女子部の方やろと思ったが、来てくれる事に素直に喜んだ。
先輩らが卒業すると頻繁に来てくれるのは、白石部長と謙也さんだけになった。
不思議に思い聞くと
「卒業と共に大阪離れたわ。」
「どこに行ったんか知ってます?」
「何も言われんかった。」
眉を下げて寂しそうに白石部長は言った。
夜に潮音先輩の携帯に掛けるが繋がらなかった。
こんなにも心の中に居るのに薄情やと微笑んだ顔と共に思い、心の奥底に閉まった。
今になると淡い思い出になっていたが、それでもチクっと刺さる物があった。
新しい部署のチームに紹介された時に1つのデスクが空席になっていた。
それが気になっていると上司から『陽月さんは出張だから週明けに紹介する』と言われた。
潮音先輩と同じ苗字に複雑な心境になった。
週明け上司から紹介された彼女は、1つ年上の『陽月潮音さん』だった。
「財前さん?よろしくお願いします。」
微笑んでそう言った。
一目見て本人だと思った。
幼さが消えてスーツ姿がいかにも仕事のできる女に見えた。
確証が欲しくて直ぐに行動に出た。
「陽月さん、お昼一緒に食べませんか?」
「ごめんなさい。お弁当なの。」
「だったらコンビニで買って来ますんで。」
「分かりました。自販機近くのフリースペースで良いですか?」
「了解しました。」
袋を下げて戻れば同じように微笑んだ。
食べ始めてすぐに話し出した。
「四天宝寺中でしたよね?財前光です。覚えてはります?」
「やっぱり財前くんなんだ。懐かしい。元気だった?」
「それなりですね。」
嬉しそうな笑顔を見ると色々な想いで胸が締め付けられた。
聞きたくてたまらなかった中学後の事を聞いた。
「卒業と共にイギリスに行って、そっちでこの会社に入社したんだ。語学を見込まれて去年本社に移動したの。同じ会社なんてビックリだよ。ものすごく大人になってるし。皆とは連絡とってる?」
「こっちから連絡しなくても連絡してくる先輩らです。こっちも驚きました。あれっきりの人と会えるなんて。」
本人だと解れば少しぐらいつっついても良いだろう。
音信不通になったのは、イギリスで携帯を買い替えた時にデータを飛ばしたとのことだ。
よくある事だが、あの時は何処に行ったかも分からず随分不安だった事を伝えれば『ごめん、ごめん』と返って来た。
退社が重なった時に『これから埋め合わせして下さいね』と言えば『できる事なら』と返され、これだけでも中学の自分が救われるようだった。
それから時間が合えば夕食と共に酒に付き合ってもらっていた。
数えるのもうっとおしくなった頃やった。
「今日ペース早ないですか?」
「そうかな?」
潮音先輩は、比較的酒には強い方やった。
最初から日本酒なんて初めてやなと思いながら様子を伺い飲んでいた。
ちなみに俺はザルなので関係ない。
お銚子3本空けた時やった。
「ねぇ~なんでこんなに誘ってくれるの?あ、『埋め合わせって』言ってたもんね。なってる?」
首を傾け顔を赤めながら言われ、『ヤバい』と思いながらも会計を済ませるために席を立った。
店を出ながら自宅の最寄り駅を聞けば、俺の住んでる所の1つ隣の駅名を言われた。
送ってもええが足元ふらついとるしと理由をつけて家に連れて来た。
ソファーに座らせて水を渡せばそのまま飲んだ。
とろんとした目で見つめられてると手を出しそうになり、理性を総動員させてると、だんだんと焦点が合って来た。
周りを見回して『ここって?』なんて言うから当たり前に『俺ん家っすわ』と言えば慌てて『帰る』と立ち上がるが予想通り足元がふらついた。
「あぶな!!」
「ありがとう。」
「酔いがさめるまで大人しく座っとき。」
「うん。」
抱きしめたまま再度座らそうするとシャツを引っ張られソファーに押し倒してもうた。
「なんでこうなんねん。」
「ご、ごめん。」
「ほんまやでぇ。人をなんやと思って・・・」
言葉が続かなかった。
俺の下で酔ってんのと違う状態で顔を赤くしてる潮音先輩が、綺麗じゃなくて壮絶にかわいく見えた。
グロスでツヤツヤみずみずしく見える唇に吸い寄せられた。
触れるだけのキスをして顔を離すと驚きで目をまん丸にしていた。
「財前くん酔ってる?」
「酔ってません。」
「じゃ…なんで?」
「好きですこれじゃダメですか?」
「え?ええ???」
「そんな慌てんでもエエやろ。答えは?」
「好き…」
「やっと聞けたわ。おおきに。」
そのままお姫様抱っこすれば更に驚きの声が飛ぶ。
「順番逆になってないんやから、このまま抱く。」
「お手柔らかに。」
「無理やな。」
中学の自分にいってやりたい、そのまま信じてみいぃとな。
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